イー・アクセスのモバイル事業を担当するイー・モバイルは、同社が参入を予定している第3世代携帯電話事業について、サービス提供時に利用する携帯電話のコンセプトモデルをWIRELESS JAPAN 2005にて公開した。
コンセプトモデルは、音声通話端末が3モデル、データ通信端末が2モデルの合計5モデルが公開された。いずれの機種も2006年に予定している第3世代携帯電話事業への参入時に利用可能な技術をベースとしたコンセプトモデルで、商品化については未定としている。なお、第3世代携帯電話事業についてはサービス開始までのスケジュールや、サービス内容といった詳細は明らかにされていない。
コンセプトモデルの音声通話端末は、「Multifunctional Model」「Music Box Model」「Touchscreen Model」の3モデルが公開された。
Multifunctional Modelは、本体に2カ所のヒンジを装備する機構と可動型両面液晶を装備したコンセプトモデル。従来の携帯電話に見られる本体中央で折れ曲がるヒンジに加えて、液晶画面右側にもヒンジを装備、液晶画面は両面に設置されているため、液晶部分を開いた状態でも利用可能だという。なお、同社では複数のヒンジを搭載する機構と両面液晶画面について現在特許を出願中だという。
|
|
|
「Multifunctional Model」の全てのヒンジを開いた状態
|
液晶画面を開くと出現するキーボード
|
従来の携帯電話ではダイヤルが設置されている箇所にカーソルやポインターが見られる
|
|
|
液晶画面の部分を折りたたんだ状態。ヒンジ部に設置されているカメラや、SDカードスロットが確認できる
|
液晶を開いたまま端末を閉じることもできるようだ。本体裏面のボタンをコントローラとしてゲームを利用できる
|
Music Box Modelは、音楽再生に特化させたコンセプトモデル。本体からテンキーを排除することで小型化を目指すほか、音楽再生機能、音声通話機能、メールの受信機能などに機能を限定するモデルだ。また、同端末向けにサーバー上に楽曲データ住所録を保存できるサービスも検討している。
|
|
|
Music Box Model
|
メールの文面も、本体の液晶で読むことが可能なようだ
|
ボタンを排除したため、操作は、本体上部をジョグダイヤルの様に捻って行なう仕様となる見込みだ
|
Touchscreen Modelは、本体表面の前面にタッチスクリーン機能を持った液晶を装備するコンセプトモデル。ボタンを排除することで、サービス内容に応じたメニューやGUIの構築が可能だとしている。また、振動センサーを搭載し、本体を振る動作でメニューの選択などができる機能も予定している。
|
|
|
Touchscreen Model
|
通話時には、ストレート型の携帯電話のボタン配置にGUIが変化する
|
メニュー画面。本体を振ってメニューを選択するシステムになる予定だ
|
このほか、データ通信端末はUSB接続型とコンパクトフラッシュ(CF)型の2種類を公開した。USB接続型では、アンテナとUSBインターフェイス部分を折りたたみ可能とするほか、CF型ではPCカードアダプタが付属する見込みだ。
|
|
|
USB接続型のデータ通信端末
|
アンテナとUSB端子を折りたためる構造になる見込みだ
|
CF型のデータ通信端末
|
関連情報
■URL
イー・モバイル
http://www.emobile.co.jp/
■関連記事
・ イー・アクセス、IEEE 802.16eに準拠したWiMAX実験の準備を開始(2005/07/11)
・ イー・アクセス、モバイル通信事業企画を行なう「イー・モバイル」設立(2004/12/15)
( 大久保有規彦 )
2005/07/13 21:25
- ページの先頭へ-
|