イー・アクセスは11日、同社が参入を希望している第3世代携帯電話システム「W-CDMA(HSDPA)」を補完するシステムの1つとしてモバイルWiMAXへの取り組みを本格化、実験に向けた準備を開始したと発表した。準備が整い次第、総務省に実験局免許を申請するとしている。
イー・アクセスは、5月20日付でW-CDMA(HSDPA)を補完するシステムとしてIEEE 802.16eに準拠したWiMAXの規格を総務省に対して提案している。今回のモバイルWiMAXに対する取り組みの本格化は、同社が6月にWi-Fiに関して5GHz帯を利用した屋外無線包括免許を取得し、東京の虎ノ門や四ッ谷で都市部における電波伝搬実験を通じて基礎的なデータ取得を完了、WiMAX検証のノウハウを蓄積したことによるもの。
同社では、固定通信とモバイル通信を融合する「FMC(Fixed Mobile Convergence)」の実現を見据え、W-CDMAとWi-Fiの併用を検討・実験を進めているが、今回準備が開始されたモバイルWiMAXに関しても技術的検討を進めることを決定したという。同社は、これらを組み合わせることで、トラフィックが高いエリアでの周波数の有効利用や、高速・高スループットのユーザーニーズを満たすことが可能になると説明。加えて、モバイルWiMAXはWi-Fiと比べてモバイル性能が優れており、実用化されればWi-Fiに代わるシステムになり得るとしている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.eaccess.net/cgi-bin/press.cgi?id=309
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( 村松健至 )
2005/07/11 18:24
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