イー・アクセスは、現在参入を希望している第3世代携帯電話技術のW-CDMA(HSDPA)を補完するシステムとして、「Mobile WiMAX」の利用を20日に総務省へ提案した。
イー・アクセスが提案した規格は、IEEEで標準化作業が進められている「IEEE 802.16e」に準拠したWiMAXの規格。WiMAXではこれまで見通し内の通信で最大135Mbpsの通信が可能な「IEEE 802.16」、見通し外でも通信できる「IEEE 802.16-2004」が標準化されている。IEEE 802.16eはモバイル機能が高められており、最大75Mbpsで時速120km以上のハンドオーバが実現可能。エリアは2~3km以内で、IEEEでは2005年9月を目標に標準化を進めている。
イー・アクセスではこのIEEE 802.16e準拠のWiMAXに関して、高トラフィックエリアでの周波数有効利用と高速スループットへのユーザーニーズを実現することが可能であり、実用化すればWi-Fi準拠の無線LANを代替するシステムにも成り得ると判断。総務省が主催するワイヤレスブロードバンド推進研究会の提案募集に対して、IEEE 802.16e準拠のモバイルWiMAX導入を提案したという。
イー・アクセスはモバイルWiMAXの技術導入時期を2009年、市場全体では6GHz以下の周波数帯で約450MHzの帯域を試算。試算した範囲内での周波数割当を希望する予定という。
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■URL
ニュースリリース
http://www.eaccess.net/cgi-bin/press.cgi?id=293
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( 甲斐祐樹 )
2005/05/23 18:51
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