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グーグル代表取締役社長の村上憲郎氏
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グーグルの動画広告
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社団法人日本広告主協会のWeb広告研究会(WAB)は26日、「第17回WABフォーラム」を東京都内で開催した。基調講演では、グーグル代表取締役社長の村上憲郎氏が登壇し、動画共有サイト「YouTube」などを活用した動画広告に注力するとアピールした。
「映像でしか伝わらない商品やサービスの良さがある」と語る村上氏は、米Googleが2月22日に開始した動画広告「AdSense for Video」や、YouTubeをプラットフォームにした動画広告を紹介。YouTubeの動画広告では、スイスの飲料メーカーであるNestleがYouTube上に専用チャネルを開設し、商品CMで使う動画をユーザーから募集。その結果、多数の投稿が寄せられるなど、企業のブランディングにも活用されているという。
YouTubeを活用した動画については「たくさんの要望をいただいている」というが、現状はテスト段階で、広告効果を高める方法を模索中だという。会場に集まった広告関係者に対しては、「今後は動画広告が無視できなくなる。未開発な分野ではあるが、非常に大きな可能性も秘めている」と述べ、新しい広告市場を創出するために協力を呼びかけた。
このほか、携帯電話向けの広告市場については、「インターネットに接続するユーザー数では、モバイルがPCを凌駕している」として、日本が先進国であると指摘。「(米GoogleでCEOを務める)エリック・シュミットも、モバイル分野では、まず日本を手本にしたいと語っている」ことからも、グーグルは携帯電話市場にも注力していると強調した。
今後の展開としては、情報家電向けのサービス提供について言及した。米Googleは1月7日、松下電器産業と提携し、YouTubeやオンラインアルバム「Picasa Web Albums」が利用できるプラズマテレビを発表したが、これらの情報家電は、携帯電話と同じく日本が先進国であると指摘。「PCが主に設置されている書斎に加え、情報家電が置かれているリビングルームにグーグルのサービスを提供したいというのは自然な流れ」と述べ、情報家電向けのサービス拡充にも意気込みを示した。
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YouTubeをプラットフォームにした動画広告
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YouTubeを使った動画広告の事例
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関連情報
■URL
Web広告研究会
http://www.wab.ne.jp/
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( 増田 覚 )
2008/02/26 17:45
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