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技研公開2008
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東京都世田谷区のNHK放送技術研究所(NHK技研)で、放送技術に関する研究成果などを展示する「技研公開2008」が開催される。一般公開は22日から25日まで。入場は無料。「技術のチカラがテレビを変える」をテーマに、最新の研究成果を43項目展示する。
一般公開に先駆けて、20日にプレスプレビューが開催された。NHK技研の谷岡健吉所長は今年のテーマについて、「現在の放送の中核となる技術を開発してきた我々が、これからも、新たな技術で新たなメディアを開拓していくという意思の表われ」と説明する。
また、「カラーテレビが普及し始めたときから既に技研ではハイビジョンの研究を立ち上げていた。今は、放送の完全デジタル化の先にある次のイノベーションを見据えた開発を行なう必要がある。それが、スーパーハイビジョン」とし、技研公開2008では、「スーパーハイビジョンが家庭に入ったときの素晴らしさを体験してもらえる」という。
会場入り口付近および1階で「放送メディアの開拓」と題した展示を設け、スーパーハイビジョンや地上デジタル放送の最新技術を紹介する。谷岡氏は、「放送が完全にデジタル化するにあたり、技研では技術開発を行なった者の責任として、全国のあまねく家庭でデジタル放送が視聴できるように、技術的課題を解決していく」と話す。このほか、海外の放送局と連携した技術研究も紹介する。
NHK技研では、今後の研究活動の指針となる新しい「技研ビジョン『YOU』」を公表した。「YOU」とは「視聴者」のこと。YOUでは、視聴者が“感じる”、視聴者と“つながる”をキーワードにしており、スーパーハイビジョンや3D映像など新たな視聴体験を実現する「高質感・空間再現メディア」の研究や、個々の視聴者に応じた情報を伝えるための「ユースフル・ユニバーサルサービス」の研究を行なう。
地下1階では、YOUに関する展示を行なっている。「高質感・空間再現メディア」ゾーンでは、「インテグラル立体テレビ」や「3300万画素広ダイナミックレンジプロジェクター」などを紹介。「ユースフル・ユニバーサルサービス」ゾーンでは、「インタラクティブ放送サービスのプラットフォーム」や「番組配信サービスのセキュリティ技術」などを紹介する。加えて、「高度コンテンツ制作環境」ゾーン、「放送技術の活用と展開」ゾーンなども設けている。
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NHK技研の谷岡健吉所長
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放送メディアの開拓
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関連情報
■URL
技研公開2008
http://www.nhk.or.jp/strl/open2008/
■関連記事
・ NHKの技研公開、スーパーハイビジョンやオンデマンド配信を展示(2007/05/22)
( 野津 誠 )
2008/05/21 11:40
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