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APWGの事務総長を務めるPeter Cassidy氏
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インターネット犯罪対策に関する国際カンファレンス「CeCOS II 東京:Counter-eCrime Operations Summit」が26日、東京・赤坂のグランドプリンスホテル赤坂で開幕した。主催はAnti Phishing Working Group(APWG)で、開催期間は27日まで。参加費は通常48,650円。
CeCOSは、消費者や企業をネット犯罪から保護するための取り組みや課題について議論する国際会議で、今回が2回目。世界の約1,700の企業や警察機関、政府機関などで構成されるAPWGが、アジアで初めて開催する国際会議となる。開催には日本のフィッシング対策協議会が協力している。
カンファレンスには、インターポールや京都府警ハイテク犯罪対策室などの警察機関のほか、マカフィーやカスペルスキーなどのセキュリティベンダーなどの担当者が参加。ネット犯罪対策に関する当局機関の運営、国際的なネット犯罪の展望、ネット犯罪の技術などのテーマで講演する。
26日には、APWGの事務総長を務めるPeter Cassidy氏が開会挨拶を行ない、ネット犯罪の動向を紹介した。Cassidy氏は、2001年から2002年にかけては消費者が狙われていたが、損失は少なかったと指摘。しかし、最近ではSun MicrosystemsやGoogleの株価を操作するスパムメールなど、数百万ドルの被害が発生するケースが増えていると話した。
「株式市場は国家の富を反映するものだが、最近のネット犯罪は国に対する攻撃とも言える」と語るCassidy氏は、「ネット犯罪対策に取り組むことは国家を守ることにつながるという意識でカンファレンスに望んでもらいたい」と来場者に呼びかけた。
関連情報
■URL
CeCOS II 東京 開催概要
http://www.antiphishing.org/events/2008_operationsSummit_jp.html
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・ APWGがネット犯罪対策カンファレンス「CeCOS II 東京」を5月開催(2008/03/21)
( 増田 覚 )
2008/05/26 15:39
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