900Mbps超のWi-Fi 6メッシュルーター「Linksys Velop MX5300」、4万5882円の15％オフで予約販売

　ベルキン株式会社は、Wi-Fi 6対応のメッシュWi-Fiルーター「Linksys Velop MX5300」を3月6日に発売する。Amazon.co.jpでは4万5882円（税込）で予約を受け付けており、発売前の予約特典として15％オフのクーポンコード「LINKSYS5300」も提供している。

　Wi-Fi 6ことIEEE 802.11axに対応するメッシュWi-Fiルーターで、トライバンドに対応しており、最大通信速度は5GHzの1系統が2400Mbps、5GHz帯のもう1系統は、11acまでの対応で1733Mbps、2,4GHz帯が1147Mbps。

　同社ナショナルセールスマネージャーの石井靖人氏は、「11axは、11acでの5GHz帯に加え、2.4GHz帯にも対応していて、OFDMAや、フルMIMOといった要素技術で成り立っている」と述べた。

　そして「11ac以降は、スマホの一般化で家庭でも接続デバイスが増えている状況になり、安定したWi-Fiをどうやって確保できるように実現していくかがポイントになっている」と述べた上で、「ここがax最大の特徴でメリット」とし、「全ての端末で安定通信を確保できるので、VRやオンラインゲームを多用されるユーザーや、BtoBなどで活用できると考えている」とした。

ベルキン株式会社ナショナルセールスマネージャーの石井靖人氏

　同社が“4×4×4”と呼ぶトライバンドにも果たし、「“ダイナミックバックホール”は他社にない最大の特徴」とした。この機能については、同様にトライバンド対応の他社製品では、5GHz帯の一方がメッシュWi-FIを構成するほかのルーターとの通信専用に割り当てられるが、「この帯域までをWi-Fi子機との通信にも開放しているので、本当の意味でのトライバンドを実現している」とした。

　本製品は単体での販売となるが、2017年から販売されている11ac対応の「Linksys Velop」デュアルバンドモデルやトライバンドモデルとも組み合わせ、Linksys「Intelligent Mesh」テクノロジーを用いたメッシュWi-Fiを構築することも可能だ。

　また、「従来モデルでは1ポートだった有線LANを、ユーザーからの声に応じて増やし、USBポートも追加した」という。本体背面にはギガビット対応のWAN×1、LAN×4、USB 3.0×1の各ポートを装備している。

　Android/iOS用の「Linksys」アプリで初期セットアップが行え、スマートフォンとの接続用としてBluetooth 4.0にも対応。ペアレンタルコントロールやゲスト用Wi-Fiの設定、デバイスごとの通信の優先度設定、Amazon Alexaとの連携もアプリから行える。

　筐体は、11ac対応の前モデル「Linksys VELOP」に近く、大きさが若干アップした。本体サイズは114×114×244mm（幅×奥行×高さ）、重量1.59kg。

　筐体のデザインは四角柱で、上部にはBluetoothと、5GHz帯用に8本、2.4GHz帯用に4本のアレーアンテナを内蔵。2.2GHz駆動のQualcomm製クアッドコアCPUと1GBメモリを搭載しており、3つのアルミ製ヒートシンクでこれらを挟み込むことで、ファンレスを実現しているという。

　また、ルーター単体でも190平方メートルの電波エリアをカバー。1台での推奨接続台数は250台にも達するという。

11ax＋11acのメッシュWi-Fiで家中を高速にカバー11ax単体では近距離で900Mbps超！

ベルキン株式会社APeAシニアプロダクトマーケティングマネージャーのDavid Shao氏

　同社APeAシニアプロダクトマーケティングマネージャーのDavid Shao氏が登壇し、自宅でもある230平方メートルで2LDKの千葉県内にある一軒家での計測結果も披露した。

　iPerf3と11ax対応ノートPC、同じく11ax対応のiPhone 11を用いたテストでは、5GHz帯の数字を見ると、近距離では差がないながら、ルーターからの計測距離が離れるに従って、速度の落ちる他社製品の一方、M5300は速度落ちの小ささが見て取れた。

　次に、測定環境に11ac対応のVelop従来モデルを追加したテストでは、テスト1では接続自体ができなかった浴室でもしっかりとした速度を記録したという。なお、メッシュWi-Fi構成時には5/2.4GHz帯は自動選択される。

　また、4K動画の再生とともにSpeedtest、ウェブ閲覧を並行して行うテストでも、11ac環境との比較で良好な速度を記録。さらに、別途接続したノートPCで4K動画を再生しながら、実際に会場に用意された10台のiPhone 11のうち、5台を11ac対応のVelop従来モデル、もう5台を11ax対応のMX5300に接続し、同時にpingテストを継続実施した計測結果も披露された。