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「Google Chrome 40」安定版公開、62件の脆弱性を修正

 Googleは21日、ウェブブラウザー「Google Chrome 40」の安定版をリリースした。バージョン番号は「40.0.2214.89」。Windows版、Mac版、Linux版が提供され、既存ユーザーは自動的にアップデートされる。

 Google Chrome 40では、Chromeアプリのアプリ情報画面についてアップデートが行われたほか、システムの時計が不正確な場合にエラーメッセージを表示する機能などが追加された。

 セキュリティ面では、62件の脆弱性を修正。脆弱性の深刻度は、4段階で上から2番目に高い“High”が17件、3番目に高い“Midium”が9件などとなっている。

 また、古いアーキテクチャーであるNPAPIを利用したプラグインの起動を、すべてブロックする措置を開始。これまでは、ユーザーの利用率が高いSilverlightなどのプラグインは“ホワイトリスト”としてブロックを行わなかったが、今回のバージョンからすべてのNPAPIプラグインがブロックされる。

 プラグインがブロックされた場合も、ユーザーが許可すれば起動はできる。ただし、NPAPIプラグインについては、今後段階的にサポートが廃止される予定となっており、4月には標準状態ではNPAPIプラグインが起動できなくなり、9月にはすべてのサポートが廃止される予定。プラグインの開発者に対しては、新たなアーキテクチャーであるPPAPIを利用するよう促している。

(三柳 英樹)