日本電子出版協会、「EPUB」日本語要求仕様案を策定


 日本電子出版協会(JEPA)は、電子書籍規格「EPUB」において日本語を利用しやすいようにする、EPUB日本語要求仕様案を策定した。今後、日本国内からの意見を求めるとともに、漢字圏の中国や韓国と連携して、米国の標準化団体に提言する方針。

 「EPUB」は、米国の電子書籍規格標準化団体のIDPF(International Digital Publishing Forum、国際デジタル出版フォーラム)が策定した、電子書籍用の仕様のこと。対応機器としては、近日発売予定のアップル「iPad」などがある。仕組みとしては、XMLファイルやXHTMLの本文をZIP形式で圧縮したもので、電子書籍を表示するための構造を定義する「OPS」などの規格が定められている。JEPAによれば、「OPS」の現行バージョン(OPS 2.0v1.0)では、縦書きや禁則処理、ルビなどの日本語書籍特有の仕様が含まれていない。IDPFに参画しているJEPAでは、日本語表示の仕様を EPUBへ取り込むことを目指し、必要最小限の要求仕様をとりまとめた。

 4月1日に発表されたものは、草案という位置付けで、文字組の方向やページ開きの方向、縦書き文中の欧文処理、縦横表示方向の変更、ルビなどについての仕様案をまとめている。あくまで文章を主にする書籍が想定されており、雑誌のようなレイアウトの電子書籍は考慮されていないとのこと。


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(関口 聖)

2010/4/1 15:33