さくらインターネットがVPSに参入、月額980円の「さくらのVPS」開始
「さくらのVPS」サービスページ |
さくらインターネットは1日、仮想専用サーバーサービス「さくらのVPS」の提供を開始した。初期費用は無料、月額料金は980円。仮想サーバーの仕様は、メモリー512MB、HDD 20GB、root権限あり、IPv4アドレス1個付与で、OSはCentOS 5。回線は100Mbps共用回線で、データ転送量は無制限。
「さくらのVPS」は、Linuxカーネルの仮想化技術「KVM(Kernel-based Virtual Machine)」を採用した仮想サーバーのレンタルサービス。サービス申し込みにあたっては、2週間の無料お試し期間が設けられている。
機能面では、ウェブブラウザーから各種操作が行える「VPSコントロールパネル」を提供。VPSの起動・停止・再起動や、OSの再インストールなどの操作をブラウザーから行うことができ、リソースモニター機能によりVPSの負荷状況の確認や、リモートコンソール機能によりネットワーク設定を間違えた場合などでもサーバーの設定が行える。
OSについては、KVMを採用したことでゲストOSとして様々なOSが利用できるため、今後はCentOS以外のOSについても順次提供を進めていく予定。また、リモートコンソール機能に加えて、VNCを利用したリモートデスクトップ機能の提供も予定する。
さくらインターネットでは、CPUのマルチコア化や大容量メモリー搭載による物理サーバーの性能向上と、仮想化技術の進歩によるオーバーヘッドの低減などがあり、「かつては『“劣化専用サーバー”は提供しない』としていた当社ですが、自身をもって提供できるVPSサービスが実現できたと自負しています」とコメント。今回の「さくらのVPS」の投入を皮切りとして、仮想化技術とクラウドコンピューティングへの取り組みを強化していくとしている。
コントロールパネルのホーム画面 | リモートコンソール画面 |
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(三柳 英樹)
2010/9/1 13:49
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