アップル、10Gbps高速インターフェイス「Thunderbolt」採用の新MacBook Pro


MacBook Pro新モデル。3種類の画面サイズを用意

 アップルは24日、Mac OS X搭載ノート「MacBook Pro」の新モデルを発表した。ストレージ機器やDisplayPortなどの各種周辺機器を幅広くサポートする多用途・高速インターフェイス「Thunderbolt」が新採用された。また、ビデオ通話サービス「FaceTime」に対応、内蔵カメラも高解像度化している。最も安価な画面サイズ13インチ(1280×800ドット)、Intel Core i5(2.3 GHz デュアルコア)、320GB HDD搭載モデルは10万8800円。15インチ、17インチモデル含め、全5機種の販売がすでに開始されている。

 Thunderboltは、アップルとインテルが「Light Peak」のコード名で共同開発した周辺機器接続用の新型インターフェイス。双方向10Gbpsという高速データ転送を実現しており、1つのポートでPCI Expressによる周辺機器接続、DisplayPortでの映像機器接続のいずれにも対応しているのが特徴。

 DisplayPort対応モニターやアダプターと互換性を備えているため、MiniDisplayPortケーブルの直接接続も可能。なお、Thunderbolt対応機器はアップル以外のメーカーからも登場する予定という。

 新型MacBook Proでは、本体左側面にThunderbolt専用ポートを内蔵。6台までのThnderbolt対応機器を連結接続することができる。10ワットの電源供給にも対応する。

 このほか、ディスプレイ上部に内蔵されているカメラが新たに「FaceTime HDカメラ」となった。撮影解像度は従来機種の約3倍となり、720pでの撮影が可能。Mac App Storeから115円でダウンロードできるソフト「FaceTime」を使えばビデオ通話ができる。画質は、MacBook Pro間ではHD品質、iPhone 4やiPod touch(カメラ内蔵の現行モデル)との間では通常画質となる。

 13インチモデルは本体サイズ325×227×24.1mm(幅×奥行き×高さ)。重量は2.04kgだが、CPUやメインメモリー、ストレージ容量などシステム構成の変更にも対応するため、変動する可能性がある。無線LAN規格はIEEE 802.11a/b/g/n対応、1000BASE-Tの有線LANポートも備える。


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(森田 秀一)

2011/2/25 13:34