LibreOffice、エクステンションとテンプレートのフリー“マーケットプレイス”


 オープンソースのオフィススイート「LibreOffice」を運営しているThe Document Foundationは12日、LibreOfficeで利用するためのエクステンションとテンプレートを安心して検索・ダウンロードできるフリーの“マーケットプレイス”とも言えるリポジトリのベータ公開を開始したことを発表した。

 LibreOfficeには、機能を拡張するエクステンションや、ドキュメント記述を効率化するためのテンプレートが数百も存在している。しかし、それらを一元的にまとめた場所はこれまでなかった。また、公開されてはいても、安心して利用できるかどうか、安定しているかどうかといった重要な情報を得ることが難しいという現状があった。

 このためLibreOfficeコミュニティは、この問題を解決するための公開されたリポジトリが必要だと考え、コンテンツマネジメントシステムのPlone開発コミュニティと協力し、このリポジトリの公開にこぎつけたとしている。

 現在はエクステンションとテンプレートのリポジトリは別々に公開されており、いずれも公開ベータテスト版という位置付けだ。

エクステンションの公開リポジトリ

 LibreOfficeコミュニティのボランティアが1つ1つのエクステンションやテンプレートをテスト・評価し、それぞれの品質が判明次第タグを付与、利用者が選びやすいようにしている。

 また、LibreOfficeだけではなく、OpenOffice.orgや、これらと互換性を持つオフィススイートのエクステンションも同時に公開する。そしてLibreOfficeプロジェクトの特性から、いずれのエクステンションやテンプレートも、フリーソフトウェアライセンスのもとで提供されている。

 The Document Foundationでは、開発者たちに対し、エクステンションを開発し、このリポジトリから世界に向けて公開するよう呼びかけている。

 なお、現時点でこのサイトは英語や中国語など10カ国語にて提供されているが、日本語は用意されていない。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/9/13 11:38