米Dropbox、企業向けサービス「Dropbox for Team」発表~年795ドルで実質容量無制限


 米Dropboxは27日、企業で利用することを想定した新商品「Dropbox for Team」を発表した。

 年額795ドルで5ユーザーが利用でき、1000GBのストレージ容量が提供される。年額125ドルでユーザーを追加できる。企業ユースを考慮して、管理コンソール、請求書の1本化、電話サポートが提供される。1000GBのストレージ容量が不足した場合には、Dropboxに連絡することで容量が追加できるため、実質容量は無制限と言える。また、無限のバージョン履歴管理が可能だ。

 Dropboxはクラウド型ストレージサービスとして大きな支持を集める一方で、企業ユースには不向きとの指摘もあり、今回のDropbox for Teamsはそれに応えた形だ。

 Dropbox for Teamの利用方法は、基本的にこれまでのDropboxと大きくは違わない。Dropboxフォルダがチーム内で共有しているユーザーとの間で同期される。管理者のみが利用できるユーザーを管理コンソールから追加、削除可能だ。

 共有フォルダはDropboxフォルダの中に作成できるほか、既存フォルダを共有するよう新たに設定することも可能だ。共有相手にはメールが送信され、相手が許可した場合にのみ共有可能となる。なお、共有フォルダの作成者のみが、後に共有相手を削除可能になる。

 共有フォルダ中のファイルを複数のユーザーが同時に開いて編集を行った場合、Dropboxは両方の変更点を別々のファイルとして保存する。

 なお、共有フォルダに関して注意が必要な点がある。Dropboxのストレージ使用容量のカウント方法は、それぞれのユーザーがDropboxフォルダで使用している容量でカウントされる。従って、共有フォルダー容量が大きくなってしまった場合には、アカウントが使用できなくなる場合があるので注意が必要だ。このポリシーについて米Dropboxは、「共有フォルダと無料アカウントを利用して、無制限の容量を得ることがないようにするため」と説明している。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/10/31 06:00