神奈川県警、MMORPGのエミュレーターサーバー運営者と利用者を摘発
エヌ・シー・ジャパン株式会社は6日、同社が提供しているPC向けMMORPG「タワー オブ アイオン」のエミュレーターサーバーの運用者および利用者を神奈川県警川崎署が摘発したと発表した。
ゲームのクライアントデータを同社が意図しない形で不正に改変したプログラムを配布し、不正にエミュレーターサーバーに接続させ、ゲーム製作者が意図しないゲームプログラムの挙動をさせたという。同社が提供するゲームプログラムの一部を改変することは著作権侵害に当たるとともに、エミュレーターサーバー運営者は不正に利益を得て同社に損害を与えたとしている。
エヌ・シー・ジャパンの説明によると、クライアントデータとは、キャラクターのグラフィックデータや音声ファイル、マップデータなどのプログラムファイル類をまとめたデータ群のこと。また、エミュレーターサーバーとは、正規のゲームサーバーとクライアントデータとの通信や挙動を解析し、同様の挙動が実現できるように作られたサーバーのこと。
エヌ・シー・ジャパンでは、エミュレーターサーバーの運用者と利用者に対して、著作権侵害として法的対応を検討しているという。
なお、一部報道にあるサーバープログラムの不正流出や不正コピーの事実はないと否定している。
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(永沢 茂)
2012/9/7 06:00
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