ニュース

MS-DOS時代のマルウェアを集めたウェブ博物館「The Malware Museum」、ブラウザー上のバーチャルマシンで感染を再現

 非営利法人の米Internet Archiveは、1980年代から1990年代にかけて出現したマルウェアを集めた「The Malware Museum」を公開した。現時点で78のマルウェアと1本の動画が公開されている。

 MS-DOSで流行したマルウェアをブラウザー上で再現するもの。バーチャルマシン「DOSBox」上で動作するため、PCに悪影響を与えることなく安全に楽しめる。この時代のウイルスは、感染していることを示すためにアニメーションやメッセージを表示することが多く、視覚的に感染を確認できる。

 動画と異なり、マルウェアはバーチャルマシン上で実際に動作している。特定の記号が3つそろわないとデータを消去するスロットゲーム風マルウェア「Casino」など、実際に操作できる。

スロットゲームをクリアしないとデータを消去する「Casino」
実際にプレイ可能。試してみたところ、スロットの記号がそろわずデータが消去された場合と、記号がそろい「くそったれ!今回はラッキーだったな」と見逃してくれる場合があった(本当かどうかは知らないが)

(山川 晶之)