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2026年(令和8年分) 年末調整の書き方 ~今年の変更点と申告書の記入例を図解
2026年10月23日 06:55
「年末調整」のシーズンがやってきた。昔は“年末の風物詩”と言われたが、徐々に提出日が早くなり、最近は“秋の風物詩”といった感じだ。年末調整の時期は、お勤めの会社によって早い人は10月下旬、最も多いのが11月上旬から中旬、遅めの人は12月上旬と、1カ月半ほど差がある。傾向としては社員数の多い会社は早め、社員数の少ない会社は遅めのようだ。また、社員数の多い会社はスマホアプリや社内システムの利用が増え、社員数の少ない会社は手書きの傾向がある。なので、“年末調整の書き方”を必要とする人は、11月以降に増えると思われる。
今年の年末調整の変更点
所得税の税制が改正され、年末調整のフォーマットは毎年のように変更されている。今年も申告書のフォーマットや、記入に必要な給与所得控除の金額が変更されている。まずは申告書の変更点を確認しておこう。
変更点:令和8年分 基礎控除申告書 兼 配偶者控除等申告書 兼 特定親族特別控除申告書 兼 所得金額調整控除申告書
1つ目は「令和8年分 基礎控除申告書 兼 配偶者控除等申告書 兼 特定親族特別控除申告書 兼 所得金額調整控除申告書」というウルトラハイパーアホみたいに長い名称の申告書だ。基礎控除、給与所得控除の変更により区分と基礎控除の額が変更されたため、控除額の計算の欄が刷新された。
3枚の申告書の記入例
各申告書の詳しい説明は次回以降となるが、「うちの会社、提出日は早いけど手書き」「今から急いで書きたい」「詳しい解説よりも記入例だけ見たい」という人向けに、以下の3枚の申告書の記入例を紹介しよう。記入例だけでは理解しづらい部分もあるが、急ぐ人は参考にしていただきたい。
- 令和8年分 基礎控除申告書 兼 配偶者控除等申告書 兼 特定親族特別控除申告書 兼 所得金額調整控除申告書
- 令和8年分 保険料控除申告書
- 令和9年分 扶養控除等(異動)申告書
※以下、【記入例】の画像はクリック/タップで拡大。さらにPCで閲覧している場合は、拡大画像の左上にある「+」アイコンをクリックすると、より高解像度な元画像を表示できる
記入例:令和8年分 基礎控除申告書 兼 配偶者控除等申告書 兼 特定親族特別控除申告書 兼 所得金額調整控除申告書
このウルトラハイパーアホみたいに長い名称の申告書の記入で難しいのは、収入(=年収)から所得を計算するところ。10月の時点で今年の年収を正確に把握するのは難しいので、そこはおおよその金額とするが、記入した収入から所得を正確に計算する必要がある。
申告書の裏面に計算式は書いてあるが、筆者のお勧めは、国税庁のサイトにある給与所得控除についてのタックスアンサー(よくある税の質問)「No.1410 給与所得控除」のページ下段にある給与収入から所得を計算するサービスだ。[令和8年分・令和9年分]に収入を入力し、[計算する]をクリック/タップすれば所得額が表示されるので、ご自身、配偶者、特定親族の所得の計算に利用しよう。
記入例:令和8年分 保険料控除申告書
記入例①は、新設された23歳未満の扶養親族がいる人の生命保険料控除の特例を反映した例。
・新制度の一般の生命保険に加入している
・23歳未満の扶養親族がいる
以上の条件を満たす人は、生命保険料控除の額が増える可能性がある。
申告書の下段に計算式は記載されているが、生命保険会社が提供しているサポートツールを利用すると、計算もしてくれるし、記入例も表示してくれるので、積極的に利用したい。これまで、どの生命保険会社のサポートツールを利用しても差はなかったが、執筆時点で記入例が新フォーマットになっているのを確認できたのは「かんぽ生命」のみだった。
記入例②は、一般の生命保険、介護医療保険、個人年金保険に加入している場合の記入例。事例の河野一太郎さんには、23歳未満の子が2人いるが、一般の生命保険が旧制度なので新設された特例の恩恵がない。仮に新制度の一般の生命保険に加入していても、介護医療保険、個人年金保険と合わせた控除額が上限の12万円を超えているので、特例の恩恵は受けられない。
記入例:令和9年分 扶養控除等(異動)申告書
「令和9年分 扶養控除等(異動)申告書」はフォーマットに変更はないが、税制改正により給与所得控除の最低保証額が74万円に引き上げられるなどの変更で、前年と計算式が異なるので注意したい。
記入例は以上。次回は各申告書の詳しい説明をお伝えしたい。











