マークした部分だけをテキスト変換する「KYBER SmartMarker」
アプリ名 | KYBER SmartMarker(Ver. 2.6.3) | |
こんなときに | 必要なところだけ、簡単にテキスト化したい | |
価格 | 無料 | |
配布 | O-RID Co.,Ltd. (C) 2010, O-RID GLOBAL BPO PTE. LTD. | |
URL | http://itunes.apple.com/jp/app/kyber/id382580920 |
●手書きメモでも、印刷物でも
手書きで作成したメモの内容をまとめて報告書を作成したり、関係者にメールで送りたいときは、メモのテキスト化が必要になる。そんなとき役立つのが「O-RID KYBER」の「KYBER SmartMarker」という機能である。これは、専用マーカーでなぞったり、枠で囲んだ部分だけを読み取って、テキスト化してくれるというサービスだ。
読み取り対象は、大学ノート、メモ、切り抜きなどの資料など、なんでもよい。とにかく専用のマーカーでマークすればいいのだ。その部分を「KYBER」という無料アプリの「SmartMarker」モードで撮影すると、ノートやメモの輪郭と、マーキングした箇所の2つを自動的に検出する。これをアップロードするとテキスト化され、画像とともに保存されるのだ。プレビューモードで内容を確認した際、不要な部分は削除できるので、一旦印を付けたが、やはり不要という場合も安心である。
アプリ自体はユーザーアカウントを登録すれば無料で利用できるが、テキスト化は有料だ。専用マーカーを購入すると、1800円分のQRコード付カードが付属する。このQRコードを読み込み、アクティベーションすると5000文字までテキスト化できるようになる。テキスト化した文字数は随時カウントされ、残り文字数も「情報」画面で確認できる。マーカーが残ったまま5000字分を使い切っても、アプリ上から新たに5000文字分の「スマートマーカーチケット」を購入すれば、そのまま使い続けられる。
データにはテキスト化した日時のタイトルが付与され、タグがつけられるほか、作成されたテキストを編集したり、メモを追加することもできる。また、アクションボタンからは、メールを作成したり、Evernoteにエクスポートしたり、Facebookに書き込むこともできる。Evernoteの場合、画像のOCR機能があるとはいえ、まだまだ不十分なので、メモの保存時に、検索しやすいようインデックス代わりにテキスト化しておいても便利だ。名刺をEvernote内で管理しているという方なら、最低でも名前や社名だけマーキングしておけば、確実に検索できるようになる。
文字に書き起こしている時間はないが、テキスト化そのものは必要という方にとって、臨時秘書による清書代行のようなイメージで使えるわけである。テキスト化の所用時間は、量にも多少影響されるようだが、これまでの経験ではおおむね数分以内には変換されているようだ。
「O-RID KYBER」用のアプリ「KYBER」 | [Activation]ボタンからアクティベーションすると、テキスト変換できるようになる |
[New]を選択すると、撮影モードに。右下のボタンをタップし、[Marker]を表示する | 撮影すると、書類のエッジとマークした箇所を認識する。エッジは指先で調整できる | プレビューすると画像が補正され、マークした箇所もタップすると削除できるようになる | アップロードすると、デジタル化が始まる |
デジタル化が完了し、テキストが作成された | 書類中の手書き文字もしっかりテキスト化されている | [i]をタップすると、撮影日時、デジタル化時間、画像ファイルサイズを確認できる | 変換されたテキストも必要に応じて編集可能 |
編集後のデータは、メール、Evernote、Facebookに送れる | Evernoteにエクスポートした画像データには、「O-RID KYBER」の透かしが入る | そのままエクスポートされたテキスト | 文字数の残りの確認や、チケットの購入は「情報」画面から行う |
●「KYBER SmartMarker」は、部分的にテキスト化したい節約派に
「O-RID KYBER」は ノートやメモ帳など、好きな用紙に書いた文字をテキスト化する「Regular KYBER」、専用ノートに書かれた文字をテキスト化する「KYBER SmartNote」、前述の「KYBER SmartMarker」、名刺をテキスト化して保存し、必要に応じてローカルのアドレス帳にエクスポートできる「KYBER Business Card」の4種類のサービスが提供されている。このうち、「KYBER Business Card」を除く3種類が、アプリ「KYBER」で利用できる。(名刺は「KYBER Business Card」で取り込んだあと、データを「KYBER」側にも取り込める)
いずれも、iPhoneのカメラで撮影したデータをアップロードすると、高い精度でテキスト化されて、撮影した画像とともに、クラウド上に保存できる」というのが基本的な内容だが(「Regular KYBER」は、風景写真に含まれる看板の文字列でもテキストに変換する)、課金単位が異なっている。「Regular KYBER」も、ノートの購入代金にデジタル化チケット代が含まれる「KYBER SmartNote」もアップロード件数なので、できるだけたくさん文字が書かれていたほうがお得といえる。したがって、大量にメモを残す派にお勧めだ。一方、今回ご紹介した「KYBER SmartMarker」は文字単位なので、最低限必要な部分だけほしいという節約派向きといえるかもしれない。
関連情報
2012/3/28 06:00
-ページの先頭へ-