ビジネスに役立つiPhoneアプリ
Wi-Fiで接続してドキュメントをプリントできる「PrintSmash」
(2014/3/26 06:00)
アプリ名 | PrintSmash(Ver.1.1.3.2) | |
こんなときに | iPhoneの中にある写真やPDFファイルを印刷したい | |
価格 | 無料 | |
配布 | Sharp Corporation | |
URL | https://itunes.apple.com/jp/app/printsmash/id551942662 |
端末とマルチコピー機をWi-Fiで接続し、いきなり印刷できる
今、コンビニにはマルチコピー機が導入されており、単なるコピーのみならず、住民票やコンテンツサービスなど、いろんなものが印刷できるようになっているのはご存じの通り。以前、iPhoneでセブンイレブンのマルチコピー機が使える「netprint」をご紹介したが、今回はローソンやファミリーマートに設置されているシャープ製のマルチコピー機が使えるアプリ「PrintSmash」をご紹介する。
「PrintSmash」はiPhoneやiPadなどに保存されたPDF、JPEGファイルの2種を、シャープ製のマルチコピー機でプリントできるアプリである。最大の特長は、端末とマルチコピー機をWi-Fiでダイレクト接続するため、メモリーカードの出し入れ、および会員登録やサーバへのデータアップロードが一切不要な点だ。印刷できるファイル形式は、前述のPDFとJPEGに限られるが、端末の中にデータがあれば、いきなり行って印刷できる。メールで送られてきたPDFファイルを印刷してすぐ提出でき、撮ったばかりの写真も気軽に印刷して配れるのだ。
マルチコピー機と端末をWi-Fiで接続し、PDFまたは写真印刷のいずれかのメニューを選択し、印刷したいデータを「PrintSmash」から送信するというのが印刷の主な流れ。Wi-Fi接続用のSSIDとパスワードは、マルチコピー機の印刷メニューで、メディアの選択時に「スマートフォン(PrintSmash)」を選択すれば表示される。接続ができたら「PrintSmash」の画面で送信をタップする。最後にマルチコピー機の操作パネルに表示される4桁の「送信パスワード」を入力すれば完了だ。
1ファイルあたりの上限は30MB、複数ファイルをまとめて送信するときは合計100MBで、JPEGなら50件、PDFなら20件まで登録できる。JPEGファイルは「PrintSmash」の「写真をプリントする」の「追加」ボタンから直接選択可能だが、PDFファイルは、PDFを扱えるアプリの共有機能を使っていったん「PrintSmash」に追加する。少々作法が違うので注意しよう。
今回は、Dropboxに保存しておいたPDFの職務経歴書と、カメラロールの写真を1枚プリントしてみた。費用はL判1枚30円、A4モノクロ3枚で30円であった。いずれも領収書の発行も可能だ。印刷は非常に綺麗で、準備しなくていい安心感があった。やや手間に感じるとすれば、端末の設定画面で行うWi-Fi接続くらいだろうか。印刷そのものに関する選択項目は多めだが、画面の指示に従って進めば問題なく完了するはずだ。
「netprint」は、いったんデータをサーバーに送信してプリント予約番号を発行するなどの手間はあるが、対応するファイル形式はテキスト、Webページ、Office文書など幅広い。「PrintSmash」は、印刷できるファイル形式は限られるが、直接送信するため思い立ったときにすぐ印刷できる。それぞれのメリットを把握しておくと状況に応じて選択でき、いざというときでも安心だろう。