いまさら聞けない!? ちかごろ話題のサービス・アプリをさくっと解説
旬の画像や動画素材が探せる、個人でも素材を販売できるサイト「PIXTA」
2016年7月6日 06:00
サービス名 | PIXTA |
リリース日 | 2006年5月 |
運営会社名 | ピクスタ株式会社 |
料金 | 素材やサイズによって異なる。フリー素材もある |
URL | http://pixta.jp/ |
登録 | 必要(無料) |
最近、ブログの記事などでは、アイキャッチになるクオリティの高い写真のニーズが高まっていますが、イメージに合う1カットを撮るのはなかなか大変です。一方、デジタル一眼の普及で、誰にでも素晴らしい写真が撮れるチャンスが増えました。質の高い写真が撮れた人は、SNSで見せるだけなのはもったいない、自分にも露出のチャンスはないだろうか? と感じているかもしれません。この両者の橋渡し的なサービスが「PIXTA(ピクスタ)」です。
ロイヤリティフリーの素材が1点から購入できる素材サイト
「PIXTA」は、2006年5月からサービスを開始している老舗の素材サイトです。1810万点以上の写真、イラスト、動画素材を有しており、ニーズにあった質の高いロイヤリティフリー素材を、個人法人問わず低価格で購入できるのが特徴です。
画像素材のカテゴリーは、人物、ビジネス、生物、モノ、風景、素材などに分類されています。さらに、例えば人物であれば、顔・体、ポーズ・表情・動作などより細かいジャンルで探せます。最近流行のライフスタイル系では、生活、健康・美容、スポーツ・運動、レジャー・趣味・ゲーム、イベント・行事といったジャンルがあります。ビジネスでは、働くさまざまなジャンルの人、ビジネスアイテムやグッズ、ビジネスシーン、アスリート、アーティストなど多数用意されており、かなり探しがいがあります。
1810万点ある素材から、これという素材を絞り込むのは非常に大変ですが、写真のメニューには「シーズンキーワード」や「業界別おすすめ素材」といった切り口も用意されているので、キーワード検索とあわせて使ってみるといいでしょう。
また、 プロアマ問わず、誰でも写真・イラスト・動画の販売ができるのもPIXTAの大きな特徴。現在は20万人を超えるクリエイターが登録しており、常に素材を提供し続けています。これはつまり、新しい素材とも出会いやすいことを意味しています。
単品購入、定額制、法人向けのマルチシートライセンス
素材を利用する場合、料金プランには、好きな素材を好きなときに1点から購入できる「単品購入」と、一定期間内に決められた点数までダウンロードできる「定額制」、複数で共有することを前提とした法人向けの「マルチシートライセンス」の3種類があります。
単品で購入する際、素材は、サイズと種類で料金が異なります。写真・イラスト素材の単品購入の価格(税込)は、ウェブ用のSサイズ(640×480ピクセル程度)が540円、はがき/A5印刷用のMサイズが1620円、A4印刷/パンフレット用のLサイズが3240円、A3印刷用のXLサイズが5400円、ベクター素材(EPS形式)が3780円となります。
どのサイズが適しているか確認したいときは、サイズ確認用のお試しダウンロード(https://pixta.jp/faq/?p=215)もできます。
支払い方法はクレジットカード決済、請求書支払い、ATM決済(ペイジー)、ネットバンキング、コンビニ決済、PayPal、銀行振込(前払い、三井住友銀行)、プリペイドクレジットが利用でき、マイページより領収書の発行も可能です。
「定額制プラン」は、契約期間ごとの料金設定があり、25ダウンロード/30日更新が3万7800円、25ダウンロード/1年更新が35万6400円、250ダウンロード/30日更新が5万8320円となっています。いずれも標準ライセンスの許諾範囲内で利用できますが、素材1点ごとに「エクストラライセンス」(後述)を追加することもできます。
「定額制プラン」の支払い方法では、クレジットカード決済のほかに法人向けの請求書支払いや口座振替も利用できます。
「マルチシートライセンス」は、複数人で共有できる法人向けライセンスで、30日間で2人4万5360円、3人5万760円、4人5万6160円、5人6万1560円となっています。
どのプランがいいかは利用頻度によって変わります。なお、万が一購入した素材が他者の権利を侵害したものだった場合に備え、安心補償サービス(https://pixta.jp/indemnity)も導入されています。
著作権フリーになるわけではない
ロイヤリティフリー形式のため、一度購入した素材は、同社が定める利用方法に準じていれば、何度でも利用することができます。
また、購入した素材は「標準ライセンス」の範囲内で利用できます。標準ライセンスとは「有償無償にかかわらず、複製部数・配信数・ダウンロード数の総計で30万未満までの場合」と定められてます。それを超える場合は「エクストラライセンス」(https://pixta.jp/faq/?p=246)となり、1点ごとに追加料金が必要になります。
例えば、写真・イラスト素材の場合、新聞記事や雑誌書籍、デジタルコンテンツ、アプリケーションなど複製部数が大量である場合や、放送・映像配信などでコピーライト表示を入れることができない場合、テンプレートの販売やTシャツなどの特定商品の販売に使われる場合など、PIXTAが定める用途で使用する場合などです。用途ごとに異なるので、詳しくはサイトでよく確認しましょう。
なお、購入した素材の著作権は、クリエイター(撮影者、制作者)に属します。PIXTAが定める範囲で使用権を購入しているだけで、著作権フリーになるわけではないので注意しましょう。買ったのだから、何にでも使っていいかといえばそういうわけではありません。禁止事項(https://pixta.jp/faq/?p=3345)や素材の使用可能範囲(https://pixta.jp/faq/?p=236)についても定められているので、よく確認しておくと安心です。
素材を販売したいクリエイターに売り場を提供
誰にでも素材の販売チャンスがあるのもPIXTAの魅力です。スキルや経験、肩書きは一切関係なく、プロとアマチュアが肩を並べられるわけです。
寝ている間でも素材は販売できるわけですから、撮影スキルを活かし、空いた時間を使ってお金を稼ぎたい方にもピッタリです。現在登録しているクリエイターの数はなんと20万人。この中で目に留めてもらうのは至難の業になりつつあるかもしれませんが、その分、やり甲斐もあり、売れたときの感動はひとしおです。
ただし、無条件にアップロードできるわけではありません。会員登録したら、まず「入門講座・入門テスト」があります。著作権についての説明も含まれており、入門テストに合格するとアップロードが可能になります。
販売が可能になると、毎月15点までアップロードでき、審査を経て販売に至ります。人物(モデル)が映り込んでいる場合は、モデルの許可を取っているというしかるべき許可証の提出も義務付けられています。
素材が購入されると、コミッション率に応じたクレジットが受け取れます。コミッション率は、一般クリエイター、専属クリエイター、人物専属クリエイター、定額制に応じて異なり(https://pixta.jp/channel/?p=3336#percentage)、10クレジット以上貯まると「1クレジット=108円」換算で現金に交換することができます。
好きなタイミングで現金化できますが、振り込みは申請日の翌々月10日(休業日の場合は翌営業日)なので、即振り込まれるわけではありません。また、換金手数料が一律2クレジットかかるので、まとめて換金したほうがよさそうです。
ちなみに、いくらスマートフォンのカメラが一眼クオリティをうたっていても、スマートフォンで撮影した写真はアップロードできないので注意しましょう。
まずは探してみましょう
かつて素材集をメディアで購入していた時代もありましたが、すぐに古くなってしまうというデメリットがありました。常に新しい素材がアップロードされる素材サイトは、鮮度の高い素材の宝庫です。素材を探している方も、販売してみたい方も、まずはどんな素材があるのかチェックしてみましょう。