いまさら聞けない!? ちかごろ話題のサービス・アプリをさくっと解説
豊富な顔認証スタンプで笑顔を共有しやすいアプリ「SNOW」
2016年8月10日 11:15
サービス名 | SNOW(スノー) |
リリース日 | 2015年9月 |
運営会社名 | Camp Mobile Inc. |
料金 | 無料 |
登録 | 必要 |
URL | https://snow.me |
リリースから数カ月で2000万ダウンロードを突破したメッセージングアプリ
前回の「Snapchat」に続いて、今回も女子中高生に人気のメッセージングアプリ「SNOW(スノー)」をご紹介します。
SNOWは、フォローし合っている相手に、写真や動画を手軽にデコレーションして送信できるメッセージングアプリです。NAVERの子会社で、「LINE DECO」で知られる韓国のCamp Mobileが、2015年9月にリリースしました。iOS版とAndroid版があり、2016年5月には2000万ダウンロードを突破するほどの人気を誇っており、2016年6月14日にはApp Storeの無料アプリチャートで1位を獲得したそうです。
撮影画面以外は、友達とメッセージのやりとりをする「トーク」、自分が撮影した写真や動画をタイムラインのようにまとめて見せられる「マイストーリー」、タレントの公式アカウントの3つで構成されており、撮影画面を中心に左右のスワイプでメニューを切り替えられます。
「トーク」では、テキスト以外にスタンプが送れます。チャット画面の中で、ボタンを長押しするだけで、自分の顔を使った即席の音声付きのGIFアニメスタンプを作って送れるだけでなく、自分や友達の顔にさまざまフィルターをかけて、おもしろおかしな動画に仕上げて送れる「顔認証スタンプ」も送信できます。ただし、トーク履歴は最大24時間で自動的に消去されます。
この「顔認証スタンプ」と、自動的にメッセージが消えるという仕組みが、SNOWの大きな特徴となっています。
SNOWの機能はSnapchatと非常によく似ています。SNOWが登場した2015年9月、すでにSnapchatは世界中で利用されていましたが、どうもAndroid版は人気の顔認証スタンプが利用できなかったようなのです。そんな中、登場したのがSNOWで、対応を待ちきれなかったユーザーの人気が集まったとしても不思議ではありません。
「顔認証スタンプ」は24時間残すこともできる
SNOWの顔認証スタンプは、顔を認識して、いろんなキャラクターに変身できるという点や、送ったスタンプやメッセージが自動的に消えるという部分はSnapchatと共通していますが、用意されている顔認証スタンプの数と、自動消去設定時間に違いがあります。
Snapchatで利用できる顔認証スタンプは常に8種類。しかもいつも同じとは限らないため、昨日利用できたスタンプが今日は使えないということもあります。
SNOWで使えるスタンプは16ジャンル、合計700種類以上。さらに30種類以上のフィルターもあるなど、その数で圧倒しています。しかも、顔認証スタンプを使う前に、自分の顔を認証させるという操作は一切不要。カメラを自分に向けて、使いたいスタンプを選ぶだけなので、どうやったら使えるか分からないという戸惑いがありません。
短押しで写真、長押しで動画を撮影という点や、撮影後にスタンプの消去時間を1秒から10秒の間で指定できる点、自動消去タイマーを指定された画像は1回だけ再生できる点、スクリーンショットを撮ると通知される点もSnapchatと共通しています。
しかし、SNOWの自動消去タイマーでは「∞」も選べます。「トーク」の履歴そのものは24時間で消えてしまうのですが、すぐに消したくない顔認証スタンプは「∞」にすることで、何度も再生できるのです。しばらく余韻に浸りたいやりとりもあるでしょうから、そんなときには便利そうです。
ただし、筆者の環境では現在、顔認証スタンプでも撮影が写真の場合は自動消去タイマーが表示され、動画では表示されないようです。
また、iPhone版のSNOWからAndroid版に送った動画は2回しか再生できないのに対して、Android版からiPhone版へ送ると、動画は何回でも再生でき、自動消去タイマーを10秒以下に指定した写真も消えないという現象が発生しています(いずれにせよトーク履歴は24時間後に消去されますが、原因不明です)。
緊張を解くにはぴったりかも
使ってみたところ、顔認証スタンプがかなり充実しているので、はっちゃけたノリや、その場の空気を伝えるにはぴったりなアプリだと分かりました。
顔認証スタンプは写真、動画のいずれも自動でローカルディスクに保存することもできますし、保存した画像は、LINE、Facebook、Twitter、InstagramといったSNSに共有して楽しむこともできます(ただし、黒歴史化の危険性も生じますが)。
なりきり動画をSNSに投稿してみたところ、残念ながら筆者の周りでは、音が聞こえてきそうなほどドン引きされてしまいました。やはり利用者の年齢はかなり選びそうというのが正直なところです。
しかし、箸が転んでもおかしい年頃であれば、友達と笑える、楽しさを共有できるきっかけとしては最高のネタ作りができるわけです。女子中高生に人気の理由の1つはそこかもしれません。
大人の中には、ダウンロードはしたものの、試す相手がいなくて放置しているという方もわずかながらいるようですので、顔を合わせた状態で遊んでみるのも悪くありません。涙が出るほど笑えるスタンプもかなりあるので、笑うことでより打ち解けるきっかけづくりに使えそうです。
なお、SNOWにもスクリーンショットの通知機能がありますが、送られた動画を自分のスマートフォンにダウンロードする機能もあるので、スクリーンショットの通知機能の効力は微妙かもしれません。