いまさら聞けない!? ちかごろ話題のサービス・アプリをさくっと解説
駅の出口が探しやすくなったスマートフォンアプリ版「駅すぱあと」
2017年3月22日 12:30
サービス名 | 駅すぱあと |
運営会社名 | 株式会社ヴァル研究所 |
リリース | 1988年(パソコン版) |
料金 | 基本料金は無料。有料コースもある |
登録 | 未登録かつ無料でも経路検索などの基本機能は利用できるが、有料プランも用意 |
URL | https://ekiworld.net/personal/ |
https://itunes.apple.com/jp/app/駅すぱあと-乗り換え案内/id463431091?mt=8(iPhone版アプリ) | |
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.val.expert.android.aio&hl=ja(Android版アプリ) |
新生活のために、複雑に路線が入り組んだ都市に出てくる方も多い時期。初めての街で、慣れない鉄道、そして困るのは目的地までの乗り換え。そんなときに役立つのが、今や鉄板アプリともいえる路線情報アプリです。
今回ご紹介するのは、1988年にパソコン用のソフトとして登場してから、29年という長い歴史を誇る「駅すぱあと」。経路情報を提供する製品・サービスの総称となっていますが、今回紹介するのはスマートフォン用の無料版アプリです。
シンプルだが、歴史ある経路検索アプリ
「駅すぱあと」は、iOS/Androidアプリ、パソコンソフトのほか、フィーチャーフォンでも利用できるモバイル公式サービスなども提供されています。また、現在はApple Watch版も用意されています。Yahoo!路線情報やbingのエンジンとしても利用されているなどの実績もあり、直接的なかかわりはなくても、すでになんらかのかたちでその機能を利用しているかもしません。
iOS版とAndroid版アプリでは少々機能が異なりますが、「経路検索」「路線図」「運行情報」「時刻表」のベーシックな4大機能を利用できます。
経路検索では、JR、私鉄(地下鉄)、新幹線、飛行機(ANA)、水路や水上バス、路線バス、コミュニティバス、高速バスなどを含んだ経路検索を得意としており(ロープウェイを除く)、指定日時での目的地までの乗り換えルート候補を、運賃や所要時間などとともに表示します。
交通手段として鉄道(在来線)のほか、新幹線、有料特急、路線バス、高速・連絡バス、空路、寝台列車、海路のオンオフができ、その他の条件として乗換速度、運賃表示、優先する特急料金、定期券種類などが選べます。
経路検索結果は、「安(安い)」「早(早い)」「楽(楽々)」のアイコンで区別され、1本前、1本後の指定にも対応。発着のホーム番号や、通過する途中の駅と、途中の停車駅の到着と出発時刻や何時に通過するかも分かるようになっています。
無料&未登録でもOK
ユーザー登録機能はありますが、登録しなくても路線検索、路線図、運行情報、時刻表は無料(広告を表示)で利用できます。
無料でもメンバーに登録すると、バスの時刻表検索、鉄道時刻表の停車駅案内、効率よく移動できるような乗換車両情報、通学定期の表示が可能になります。
有料プランには、自動更新の月額コースと、有効期間終了後は自動では更新されないチケットの2種類があります。1カ月コースは7日間の無料お試し付きで月額240円(自動更新)、90日チケットは840円、180日チケットは1400円、365日チケットは2600円。契約すると広告が非表示になり、乗換アラーム(一部は無料で試せる)、区間運行情報、迂回経路検索、検索結果の列車選択、新幹線・飛行機の時刻表、検索結果の候補数を4から8に増やす、といった機能が利用できるようになります。
覚えておきたい「出口案内機能」「路線図」「あつまる」機能
無料で利用できる路線検索機能や、検索結果の表示方法に関して、他のアプリと比較して大きく違う部分はありませんが、チェックしておきたい機能が3つあります。
1つは2017年3月1日から搭載されている「出口案内機能」です。路線検索の結果で、到着駅の右側についている「EXIT」アイコンをタップすると地図が開き、駅の出口すべてにピンが立てられるのです(Android版の場合はEXITのバルーン)。
すでに駅の出口表示に対応した地図アプリはありますが、拡大しないと分からないというデメリットがあります。「駅すぱあと」の場合は拡大しなくても分かる上、出口案内画面の「一覧」から出口の名前を指定したり、検索ボックスから名称で絞り込むこともできます。出口を選択するとそのまま端末の地図アプリを起動できるので、駅を出てからの最終目的地に一番近い出口を探して、そこから移動するのに役立ちそうです。
もう1つは、現在、Android版に限って利用できる全国版の路線図です。iOS版では、東京近郊路線図、名古屋近郊路線図、大阪近郊路線図、福岡近郊路線図をそれぞれダウンロードしてから、都度切り替えて表示するのですが、Android版は画面をどんどんスクロールしていくと、先の路線が途切れることなく表示されます。主要都市だけでなく、日本全国の路線図を地続きで見られるのです。地図上の駅名2つをタップしてのルート検索や時刻表を表示もサポートしています。路線図が好きな方だけでなく、ちょっと違ったルートで寄り道しながら旅行したい、なんてときにも役立ちそうです。
一方、iOS版だけの機能として2017年1月25日から提供されているのが、「あつまる」機能です。複数のメンバーで集まる場所を決めたいとき、iMessage上に表示される路線図から参加者が出発駅を選択・送信すると、集合しやすい駅の候補を「中間駅」として表示するというもの。実際は行きたいお店がある場所や、全員が乗り換えやすそうな場所が選ばれそうですが、どんな場所になるのか探してみるのは面白そうです。
上手に活用してスムーズな乗り換えをしましょう。