いまさら聞けない!? ちかごろ話題のサービス・アプリをさくっと解説

今度は音楽が聴き放題に! Amazonプライム会員向け「Prime Music」

サービス名 Prime Music
リリース日 2015年11月18日
運営会社名 アマゾンジャパン株式会社
料金 年会費3900円(税込。Amazonプライム年会費)
URL http://www.amazon.co.jp/primemusic/
登録 Amazon.co.jpのアカウントが必要
Prime Music

100万曲以上の楽曲が聴き放題に

 9月の「Amazonプライム・ビデオ」(http://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/trendsv/20151007_724369.html)に続いて、11月18日にアマゾンジャパンが同社の有料会員向けに新たなサービスをスタートさせました。それが「Prime Music」です。

 Amazonプライム会員、Amazon Student有料会員、Amazonファミリー会員なら、追加料金なし、広告なしでデジタルミュージックストア内の100万曲以上の楽曲が聴き放題になるサービスです。2014年6月に米国で提供が開始されていましたが、米国、英国、ドイツ、オーストリアに次いで、日本は5カ国目のスタートとなりました。

 対象デバイスは、iOS版Amazon Musicアプリ(バージョン3.3以上)、Android版Amazon Musicアプリ(バージョン4.0以上)、デスクトップ版Amazon Musicアプリ、Amazon.co.jpのウェブサイト、Fire TV、Fire TV Stick、Fireタブレット。ストリーミングのほかにダウンロードしてオフラインで聴くこともできます。ダウンロードした楽曲はAmazon Musicアプリ内でのみ利用でき、エクスポートすることはできません。(現在オフライン再生はモバイルアプリのみの機能)

Amazon.co.jpのウェブサイトでも操作できる
Mac用のデスクトップ版Amazon Musicアプリ
iOS版Amazon Musicアプリ

 端末数は最大4台で、すでにダウンロード済みの楽曲を再生しながら、同時に別の端末でストリーミング再生することもできます。ストリーミングの音質は、ネットワーク環境にあわせて制御される自動(推奨)のほか、高(256kbps)、中(128kbps)、低(48kbps)の4つから指定できます。

 すでにAmazon Musicでデジタルミュージックを購入していた方なら、既存のモバイルデバイス向けのAmazon Musicアプリをそのまま使えます。購入済みのライブラリにPrime Musicのライブラリを追加して楽しめます。購入済みか、Prime Musicなのかはメニューで簡単に切り替えられるので、混乱することはないでしょう。さらに、iTunesの楽曲やプレイリストを取り込んで楽しむこともできます。

プライム会員の音楽の楽しみ方が1つ増えた

 プライム会員の年会費は税込で3900円、月額にすると325円。定額制の音楽配信サービスの中では破格のお値段といえそうです。しかも、プライム会員は、もともとお急ぎ便やお届け日時指定便の指定、対象商品の無料配送、毎月好きな本が1冊無料で読めるKindle オーナーライブラリー、会員先行タイムセール、日用品などの低価格商品を1つから購入できるAmazonパントリーに加え、9月にスタートしたAmazonプライム・ビデオの利用もできます。この中のサービスの1つとして、新たに音楽が聴き放題になったわけです。

 Amazon Musicとしては、物販であるCD、ストリーミングやダウンロードで聴ける有料のデジタルミュージックに加え、無料で楽しめる楽曲が100万曲以上プラスされたことになります。購入できるのに無料でもフルに聴けるわけです(これまで通り視聴も残されているため、やや紛らしさはあります)。

ストアでプライムの帯がついていたら、ライブラリに追加することで無料で聴けます。おなじみの「こんな商品も買っています」でさりげなく買い物も勧められていますが、それが目的でしょう
ミュージックライブラリに追加した曲は、すでに購入済みの楽曲とともに楽しめます
パソコンで追加したライブラリも、スマートフォンのアプリで再生できます
ダウンロードすれば、オフラインで再生できるようになります

 検索すると聴きたい曲がPrime Musicにないことも多々あります。しかし、配信されていない分は有料のCDやMP3で紹介されているので、どうしても欲しければ購入できます。音楽の定額配信がメインのサービスなのではなく、有料会員向けの特典ですから、もともと購入したかった方にとっては付加価値としてお得といえるのではないでしょうか。なお、Amazonプライム会員でない場合でも、30日間の無料体験期間が用意されています。

分かりやすいインターフェイスと強力なレコメンド機能

個人的なレコメンドの影響だと思いますが、カフェ系のプレイリストが他よりも多いという印象も。BGMとしてすぐ活用できそうです

 メニューは利用するアプリやページによって変わるようです。ウェブページ版では、注目のアーティストの楽曲や、自分の趣味に応じたレコメンドが表示される「おすすめ」、Prime Musicが推薦するムードとジャンル別のプレイリストを紹介してくれる「プレイリスト」のほか、「注目」「新着」「人気」の5カテゴリーにわけられています。一方、現在のデスクトップ版のアプリは、「Prime Music」「ライブラリ」「ストア」と切り分けがハッキリしていて見やすい作りになっています。

 Prime Musicカタログから厳選された「プライムプレイリスト」は見どころの1つです。シーン、アーティスト、ジャンルなど非常に豊富。Prime Musicに自分の持っていた楽曲を組み合わせた、オリジナルのパーソナルプレイリストも作成できます。

 他のサービスに見られる「いいね!」やお気に入りを表すボタンはありません。しかし、約15年にわたるアナログレコードやCD、DVD、MP3などの販売はだてではないようで、このレコメンド性能が大きな特長といえそうです。

 なお、今のところ、ウェブページ版の「おすすめのプライムアルバム」のほうがデスクトップ版アプリよりも、よりAmazonらしいおすすめになっているような気がします。また、プライムのおすすめ履歴がチェックできるのもウェブページ版だけのようです。

「Apple Music」や「Google Play Music」と比べてどう?

 すでに「Apple Music」や「Google Play Music」がスタートしていたため(いずれも月額980円)、どれを選ぶかと考えてしまうかもしれません。Apple Musicの数百万曲、Google Play Musicの約3500万曲と比べるとライブラリ数が少なく、クラウドへのアップロードサービスや、マッチングサービスなどもないため、見劣りは否めません。

 しかし、すでにプライム会員なら、支払い済みの料金の中で利用できるのですから、聴きたい曲があれば活用しない手はないでしょう。また、多くの場合、お手持ちのスマートフォンの中にすでによく聴く曲が保存されていそうです。複数の端末を頻繁に持ち替えるなどしなければ、あえてクラウドに頼る必要もないはずですから、CDは買う派のプラスアルファの楽しみという使い方もできるのではないでしょうか。

 誰にはこれがおすすめと断言しにくい状況ではありますが、定額制音楽配信サービスの入口として、CDを買う派ならAmazon、iPhoneユーザーならApple Music、AndroidならGoogle Play Musicが用意されています。その中で、配信数にこだわりたい、ストレージに余裕がないので音楽はストリーミングに頼りたい、必要な曲だけ買えればいい、パケット代が気になるのでダウンロードで聴きたい、バックアップが欲しい、やっぱり自分で取り込んでシンプルに管理したいなど、ニーズに合わせて絞り込むといいかもしれません。

すずまり

プログラマからISPの営業企画、ウェブデザイナーを経て、現在はIT系から家電関連まで、 全身を駆使してレポートする雑食性のフリーライターに。主な著書に「Facebook仕事便利帳」「iPhone 4 仕事便利帳」(ソフトバンククリエイティブ)など。 睡眠改善インストラクター、睡眠環境診断士(初級)。