いまさら聞けない!? ちかごろ話題のサービス・アプリをさくっと解説

クリエイターも利用し、若者が集まる「Instagram」

サービス名Instagram
リリース日2010年10月6日
運営会社名Instagram, Inc.
料金無料
URLhttps://instagram.com/
iOSアプリhttps://itunes.apple.com/jp/app/instagram/id389801252
Androidアプリhttps://play.google.com/store/apps/details?id=com.instagram.android

 話題になってはいるけれど、いまいちよく分からないサービス。インストールしてみたものの、使い方が分からずに放置しているアプリ。そんなサービスやアプリはないでしょうか。

 今回は、話題になることは多いものの、使い方がよく分からないという人も多い「Instagram」について、なぜ人気になっているのか、どのような使われ方をされているのかを紹介します。

真四角の写真と動画をシェア

 Instagram(インスタグラム)はKevin Systrom(CEO)とMike Krieger(technical lead)が共同創設した無料の画像共有サービスです。2012年4月にFacebookが買収するも、そのまま独立運営が続けられています。

 iOSとAndroid端末をサポートしており、真四角の写真と動画に、独自のフィルターをかけ、コメント付きで投稿できます。また、他のユーザーをフォローすることで、自分のフィードに情報を集めることも可能。気に入った投稿にはハートマークのアイコンをタップすることで「いいね!」がつけられるほか、コメントをつけたり、FacebookやTwitterにシェアすることもできます。

気に入った写真には「いいね!」をつけられる

 クリエイターやアーティストをはじめ、企業では特にファッション系の参加がよく見られるのが最近の傾向のようです。もともと、スマートフォンで撮影した写真を気軽にシェアできるところが魅力でしたが、現在ではカメラで撮影されたクオリティの高い写真を、あえてInstagramに投稿するというやり方も増えています。美しいもの、かっこいいもの、おしゃれなものに敏感な若者も多く集まるため、トレンド発信の手段となっているのが現在のInstagramです。

手軽に美しく。メジャーなSNSとも連携

 Instagramの主な魅力は4つ。1つは独自のフィルター機能により、雰囲気のある写真や動画を手軽に作成、投稿できることです。2つめは、投稿する際、他のSNSも指定することで拡散を狙えること。3つめはトレンド情報を手軽に手に入れられること。4つめは自らが流行発信源になる可能性を秘めていることです。

 用意されているフィルターは現在27種類で、動画にも適用可能。クラシックカメラや、時間が経過したフィルム写真を彷彿とさせるようなノスタルジックかつ印象的なものが多く、フィルターの選び方次第で、なんてことはない写真や動画がアーティスティックになるところがポイントになります。

ワンタッチでフィルターを適用できる

 写真に欠かせない補正機能が充実している点も魅力。現在は、傾き、明るさ、コントラスト、ストラクチャ、暖かさ、彩度、色、フェード、ハイライト、影、ビネット、チルトシフト、シャープをサポートしています。フィルターのあとに重ねて設定することや、複数の写真を1枚に合成する機能もあり、テンプレートと写真を選ぶだけで手軽に加工が可能。別の編集アプリを使うことなく、Instagramだけでこうした加工が済んでしまうというのも人気の理由かもしれません。

写真の補正機能も充実
複数の写真を1枚に合成し、ストーリー性を演出することもできる

 選択できるSNSは、Facebook、Twitter、foursquare、Tumblr、Flickr、posterous(英語版)など。 1回の投稿でこれらのSNSを同時に更新できるため、複数のSNSを併用している人にとっては手間が省けます。ただし、iOS版とAndroid版では連携機能にやや差が見られるようで、iOS版ではAmebaブログとの連携も始まっています。

連携するSNSは投稿時に選択する

写真のクオリティが鍵に

 誰をフォローするかによって、SNSの印象がまったく変わってしまうのはインスタグラムも同じ。自分のフィードには、フォローしたアカウントの写真しか流れてこないので、友達同士だけで食べ物の写真などを見せ合っているうちは、特にインスタグラムの必要性は感じにくいかもしれません。

誰をフォローしたらいいか迷ったら「検索」ページへ
センスのある人がどんな写真に「いいね!」しているかも参考になる

 長らくそういう使い方をしてきた方は、1度検索ページを表示してみるといいのではないでしょうか。単なるプライベートショットに混じって、かなりハイセンスな写真も多く見られるはずです。また、アカウントやハッシュタグ、キーワード検索などで新しいユーザーを探すこともできます。アクティビティを開くと、フォロー相手がフォローしたり、「いいね!」した情報を得ることができるため、それらたどることもできます。ファッションアイテムを紹介するメディアのアカウントをフォローすれば、開くたびに旬のグッズなどが美しい写真とともに流れてくるようになるなど、フィードの様相もガラリと変わります。

世界中から集まる写真に埋もれないクオリティが求められてくる

 逆に言えば、写真のクオリティ次第では、世界から注目されることも夢ではありません。ただの写真共有サービスだと思っていた人は、まずは他のユーザーのフォローからはじめてみるといいかもしれません。

すずまり

プログラマからISPの営業企画、ウェブデザイナーを経て、現在はIT系から家電関連まで、 全身を駆使してレポートする雑食性のフリーライターに。主な著書に「Facebook仕事便利帳」「iPhone 4 仕事便利帳」(ソフトバンククリエイティブ)など。 睡眠改善インストラクター、睡眠環境診断士(初級)。