いまさら聞けない!? ちかごろ話題のサービス・アプリをさくっと解説
ソーシャルブックマークだけじゃなかった!「Tumblr」が今注目されているワケ
(2015/8/12 06:00)
サービス名 | Tumblr(タンブラー) | |
リリース日 | 2007年3月 | |
運営会社名 | Tumblr, Inc. | |
料金 | 無料 | |
URL | http://www.tumblr.com/ | |
iOS向けアプリ | https://itunes.apple.com/jp/app/tumblr/id305343404?mt=8 | |
Android向けアプリ | https://play.google.com/store/apps/details?id=com.tumblr&hl=ja |
「Tumblr」が今また注目されているらしい
「Tumblr(タンブラー)」とは、2007年3月にデイヴィッド・カープによって設立されたソーシャルメディアサービスで、メディアミックスブログサービス、マイクロブログサービスとも呼ばれています。2011年3月から日本語ベータ版の提供が開始され、2013年にはYahoo!に買収されました。現在は英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、日本語など16カ国語で提供されています。パソコンのウェブブラウザーから使う以外に、 iOS、Android、Windows Phone用のアプリが用意されており、幅広いデバイスで利用できます。
最近、再びこのTumblrが注目されているそうです。昔からインターネットを活用している世代なら「なぜまた今?」と思うかもしれません。「ソーシャルブックマーク」というフレーズがよく使われていたころから、ネット上の情報を手軽にクリップして、オンラインで共有しやすいとして、先進的なユーザーに支持されていた印象があるからです。SNSが主流の今、当時とは違う感覚でそのよさが認識されているようなのです。
簡単になんでも投稿できる
Tumblrのサイトを見ると「簡単になんでも投稿できるTumblr」と書かれています。モバイルデバイスを使ってさまざまなSNSを使い分けているとあまりピンと来ないかもしれませんが、Tumblrは利用者次第でブログ、情報収集ツール、スクラップツール、コレクションツールとさまざまな顔を見せます。たとえるなら、Twitter、Facebook、Pinterest、Instagramをミックスしたような使い方ができるのです。
Tumblrはユーザー登録(無料)すると、「http://ユーザー名.tumblr.com」というURLでブログが1つ与えられます。1アカウントにつき複数のブログを作成することもできます。独自ドメインでの運用も可能で、解析機能やアフィリエイトにも対応しています。
ブログはテンプレートからテーマを選んでカスタマイズできるほか、テンプレートごとに細かいデザイン調整も可能。テンプレートの構造自体を独自のテンプレートタグやCSSレベルでカスタマイズすることで、レイアウトを変更したりとスキルにあわせてかなり高度なデザインも可能になっています。
このブログに、テキスト、画像、引用した文章、リンク、音声、動画、インスタントメッセンジャーの会話ログを投稿できます。
投稿方法として、Tumblr内の「ダッシュボード」と呼ばれるページからだけでなく、ブラウザーのブックマークレットや拡張機能、モバイル端末のアプリ、メールなどが用意されています。特にブックマークレットや拡張機能を使えば、外部サイトからの情報を、ネタ元を明らかにした状態で手軽にスクラップできます。Twitter、Facebook、Pinterestとの連携も可能です。
新規投稿のほかに、他のユーザーの投稿を履歴付きで簡単に転載できる「リブログ」や、お気に入りとして保存できる「スキ」機能も用意されています。
特にこの「リブログ」はTumblrの個性ともいえる機能。Pinterestの「ピン」やFacebookの「シェア」に相当するものですが、誰が投稿し、どんなユーザーを経由してきたかが一目瞭然になっているのが大きな特徴。リブログした記事は自分のフォロワーに流れるため、さらにリブログされる可能性が高まります。
気になるサイトをどんどんスクラップしてソーシャルブックマークとして使ってもよし、公式ブログとして作品を公開してもよし、好きなアーティストからの情報や、トレンドキャッチのために利用してもよしと、非常に柔軟な使い方が可能なのです。
なお、リブログの元ネタとなる記事は、他のユーザーをフォローすることで得られるほか、Tumblr内のトレンドを紹介しているページから探すことができます。
他のSNSやブログサービスと「Tumblr」の違い
他のユーザーをフォローして、自分のダッシュボードでリアルタイムにチェックする、といったSNS的な使い方ができるにもかかわらず、誰をフォローしているのか他からは見えないところがTumblrのユニークなところです。
投稿に対するコメントが入力可能な場合もありますが、コメント欄は閉じたままというケースも非常に多く見られます。積極的に友達を作りましょうという雰囲気でもありません。それぞれが黙々と面白い記事やコンテンツを投稿している(集めている)、といった感じです。
他人の視線をあまり気にする必要がないため、ポエムや自分語りができそうな空気で、Facebookのような人間関係の煩わしさがなく、Twitterよりしっかり書けて、PinterestやInstagramよりもさまざまな形式の投稿が可能。つまり、空気も使い方も「自由」というのが、最近改めて注目されているポイントのようです。
なお、Tumblr上のブログの数や投稿数といった現在の状況は「Tumblrについて」(https://www.tumblr.com/about)で確認できます。