イベントレポート

CEATEC JAPAN 2016

1.5mAhの低消費電力でBLE転送による楽曲再生を実現、STマイクロ

 「CEATEC JAPAN 2016」のBluetooth SIGブースでは、STマイクロエレクトロニクスがBLE(Bluetooth Low Energy)通信により楽曲をストリーミング再生するデモを行っている。

 WAVファイルが保存されたUSBメモリが装着された送信ユニットから、48kHzのPCMをオープンソースの圧縮コーデック「opus」により圧縮、58kbpsの通信レートで独自プロファイルを使用したBLE通信で受信ユニットに送信する。

 送信側と受信側のいずれにも、同社のBLE拡張ボードと、32bit ARM Cortex M4 CPUを搭載する「STM32 Nucleo」ボードを用いており、受信側のフルデジタルアンプIC「STA350BW」によってスピーカー再生を行っていた。再生時の消費電力が1.5mAhと低いことが最大の特徴となる。

 同社によれば、Bluetooth再生機器への組み込み用途向けに、BLE通信による楽曲再生機能のセットアップハードウェアICを提供しているとのこと。送出側機器がBLEに対応していれば、ファームウェアを書き換えることで対応が可能だという。