イベントレポート

CEATEC JAPAN 2017

旅行者の指紋認証で、手ぶら観光や決済などのサービスを連携するJTBの実証実験

 「IoTタウン」のJTBブースでは、海外から日本を訪問する旅行者の受入環境整備などについて展示している。2016年9月から実証実験している「LUGGAGE-FREE TRAVEL」では、海外で事前申し込みをし、空港からホテルに荷物を送って手ぶらで観光できる。また、「Touch & Pay」では、観光地で指紋認証により買い物の決済ができる。

 2018年1月からは、旅行者のID情報を統合管理するプラットフォーム「TPM(Traveler Relationship Management)」の実験を開始する。宅配便やレンタカーなど各サービスに、プラットフォームからID情報をシームレスに連携する。これにより、Touch & Payの指紋認証やLUGGAGE-FREE TRAVELと組み合わせて、指紋認証だけで各サービスに自分の情報を伝えるといったことができるという。

 そのほか、リモート接客端末や、空中に投影する情報端末、観光地との地域交流事業なども展示している。さらにJTBスポーツでは、スポーツ車椅子型コントローラーを使ってVR空間でタイムトライアルするゲーム「CYBER WHEEL」もデモしている。

旅行者の受入環境整備の展示。「LUGGAGE-FREE TRAVEL」や「Touch & Pay」を、ID情報を統合管理するTPMプラットフォームとつなげる
「Touch & Pay」の認証デバイス
JTBグループによる地域交流事業。観光地のツアー企画やVRによるプロモーションなど
写真では分かりにくいが、旅行先の情報を調べる画面を空中に表示する端末
パナソニックのリモート接客端末。デジタルサイネージになっていて、客がオペレーターを呼び出して会話する
VRによるスポーツ車椅子ゲーム「CYBER WHEEL」