イベントレポート

Japan IT Week 春 2015

eBay Japanの今――“越境EC”を行う日本の企業をサポート、円安を受けて注目高まる

 東京ビッグサイトで5月13日から15日まで、「第12回情報セキュリティEXPO【春】」「第6回クラウドコンピューティングEXPO【春】」など12のIT専門展を併催する「Japan IT Week 春 2015」が開催されている。

 「第3回通販ソリューション展【春】」に出展しているイーベイ・ジャパン株式会社は、日本の商品を海外に販売したい企業向けのサポート業務を展開している。13日にはイーベイ・ジャパン事業本部長の佐藤丈彦氏が、日本での事業について説明した。

イーベイ・ジャパン事業本部長の佐藤丈彦氏

 eBayは、海外の大手オークションサイトというイメージが強いが、現在では80%が固定価格での出品となっており、「販売方法としてオークション形式も選べる」ECサイトとしての側面が強いという。

 現在のeBayは、世界で約1.6億人の買い手、約2500万人の売り手を抱え、常時8億商品が出品されており、2014年には約9.8兆円の取引高がある。また、eBay全体の約20%の売上が国を超えた販売(越境EC)により計上されており、世界190の国と地域にまたがる世界最大規模のマーケットプレイスになっているという。

 イーベイ・ジャパンの現在の業務も、こうした越境ECを行う企業向けのサポートが中心となっている。eBayに出品されている商品を日本から買いたいという国内ユーザー向けのサービスについては、米eBayと日本のBEENOS株式会社が共同で展開している「セカイモン」で行う形となっており、イーベイ・ジャパンは出品企業向けのサービスを提供している。

 イーベイ・ジャパンでは、日本の商品をeBayで海外に向けて販売したいという企業に向け、ウェブを介しての情報提供を行っており、一定規模以上の企業には同社のアカウントマネージャーによるサポートを行っている。最近の円安傾向を受け、海外に向けて日本の商品を販売したいという動きも活発になっているという。

イーベイ・ジャパンのブース

(三柳 英樹)