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いつでもどこでも自分のファイルへアクセス! 無料オンラインストレージ
インターネット黎明期から根強い人気を誇る定番ウェブサービス、それがオンラインストレージだ。文書・画像・動画などのファイルをサーバーに保存しておくことで、外出先のPCからでもデータにアクセスできる。近年はスマートフォン対応サービスが増加。大容量化も急速に進み、ますます利便性が向上している。積極的に活用して、仕事効率のアップに繋げよう。
●まずは無料ではじめよう!
それでは最初に、無料で利用できるオンラインストレージから紹介していこう。これらを使えば、ちょっとしたファイルを持ち運ぶためにUSBメモリーを持参する手間も減るはずだ。さらに大容量のストレージが必要な場合には、有料の上位プランなどを検討してみよう。
◆Windows Live SkyDrive(MSN)
http://windowslive.jp.msn.com/skydrive.htm
マイクロソフトが提供しているオンラインサービス群「Windows Live」の1つ。数あるオンラインストレージの中でも最大クラスとなる25GBもの容量が無料で利用できる。1ファイルあたりの最大容量は50MBまで。
◆quanp(クオンプ)
http://www.quanp.com/
オフィス機器メーカーのリコーが手がけるオンラインストレージサービス。無料の「トライアルコース」は容量1GB。ファイルのアップロード・ダウンロードはウェブブラウザーから実行できるが、専用クライアントソフト「クオンプ オン」を利用すると一度にアップロードできる容量の制限がなくなる。また、iPhone用アプリも公開中だ。
◆Nドライブ
http://ndrive.naver.jp/
検索や“まとめサイト”のサービスで知られるポータルサイト「NAVER」が提供中。無料ながら容量10GBまでファイルを保存できる。1ファイルあたりの容量制限は200MBまで。PC用の連携ソフト「Nドライブエクスプローラー」、iPhoneアプリも公開している。
◆Googleドキュメント
http://docs.google.com/
Googleドキュメントはワープロ・表計算アプリをウェブブラウザーから利用できるサービスだが、作成したファイルを複数のユーザーで共有するためのオンラインストレージ的な側面も持っている。現在はファイルの種別制限が撤廃され、文書ファイル以外(例えばZipファイルなど)でも最大1GBまでアップロード可能。
◆SugarSync
http://www.sugarsync.jp/
PCに専用クライアントをインストール、指定フォルダー内のファイルを自動的にオンラインへアップロードしてくれるサービス。複数のPC間でのデータ同期も簡単に行える。無料プランの容量は5GB。iPhoneおよびAndoroid向けの専用アプリも提供中。
◆ドライビー
http://www.drivee.jp/private/
保存容量3GB。ブラウザーからの操作に加え、Windowsのエクスプローラーから直接アクセスできる「WebDAV」形式にも対応している。スマートフォンからアクセスするには、WebDAVに対応した市販アプリが必要。
◆マイキャビ
http://www.nifty.com/cabinet/
プロバイダー「@nifty」が展開中のサービス。同社のインターネット接続会員でなくても利用できる。無料コースの保存容量は20MB。フォトアルバム機能、他のユーザーとのファイル共有機能も用意されている。有料コースは、月額315円で100MB保存できる「ミニ」をはじめとした5種類。
◆ファイルバンク
http://www.filebank.co.jp/
ファイル容量無制限、ただし14日間という保存期限付きのオンラインストレージ。その上で、ファイルのダウンロード速度を高速化させる「特急パス」(3GB分600円~)、長期保存を行うための「スペース」(1GBあたり30日500円~)の2種類の有料オプションを同時提供している。
◆firestorage
http://firestorage.jp/
未登録ユーザーでも2GBまでのファイルを最大7日間保存可能。無料会員登録をすることでこの制限が緩和され、未ログインが1カ月間続かない限りファイルを継続的に保存可能になるほか、ダウンロードURLをメール送信する機能も追加される。
◆WebFile
https://www.webfile.jp/
保存容量100MBの無料コースを提供中。ファイルの送受信機能も備えている。有料コースは6カ月単位で申込可能。容量300MBコースは初期費用500円、料金は1カ月換算で300円。
◆Dropbox
http://www.dropbox.com/
複数PC間のデータ同期機能を備えた大容量のオンラインストレージとして著名。ただし日本語版サービスは未提供。無料コースの容量は2GB。利用にあたっては、PCへ専用クライアントをインストールする必要がある。iPhoneやAndoroidにも対応済み。
◆ZumoDrive
http://www.zumodrive.com/
こちらも同じく、専用クライアントを使ったデータ同期サービス。iPhoneやAndroid用のアプリも提供されている。TOPページ最下部のプルダウンメニューから日本語表記設定に切り換えられる。
●もっと大容量、もっと高機能な有料サービス
より大容量、高機能のオンラインストレージを利用したい場合は、有料サービスにも目を向けてみよう。容量10GBを越えるサービスも一気に増加する。多くの事業者がお試しサービスが提供しているので上手に活用したい。
◆MobileMe
http://www.apple.com/jp/mobileme/
アップルが運営中のサービス。年額9800円の料金で、メールや画像保存用のストレージ20GBが利用できる。保存したデータはMacやWindows PC、iOS搭載デバイス間で自動同期される。なお、毎月200GBまでのデータ転送量制限があるので注意しよう。
◆インターネットディスク
http://internetdisk.jp/
日本語入力エンジン「ATOK」やワープロソフト「一太郎」で知られるジャストシステムのサービス。契約すると、任意のファイルを自由にアップロードできるストレージに加え、PC内データの自動バックアップ専用領域が割り当てられる。ストレージ容量500MB、バックアップ容量無制限のコースは月額840円。
◆Yahoo!ブリーフケース
http://info.photos.yahoo.co.jp/briefcase/
かつては完全無料のオンラインストレージだったが、Yahoo!オークション利用時にほぼ必須となる有料会員制度「Yahoo!プレミアム」(月額346円)の付帯サービスへと変更された。保存容量は1GB。なお、「Yahoo! BB会員」も利用可能。
◆SafeSync
http://virusbuster.jp/safesync/
「ウイルスバスター」でおなじみのトレンドマイクロが手がける、年額4980円の有料サービス。いったん加入すれば1.5TBまでは無申告でストレージを利用可能。それ以上にの利用についても手続きを行えば追加コストなしで容量を増設できるため、同社では「容量無制限」とアピールしている。
◆OCNマイポケット
http://cocoa.ntt.com/
NTTコミュニケーションズ運営。「cocoaギガストレージ for OCN」から改称した。保存容量は10GBで、月額料金は315円。プロバイダー「OCN」のその他サービスと組み合わせた割引プランも用意している。
◆ファイリー
http://filey.jp/
クリエイター向けを謳うオンラインストレージ。用途をビジネスに限定、郵便によるユーザー認証などを併用してサーバー混雑度の低減などを図っているという。有料プランは複数月契約が前提。容量1GBの「プロ」は初期費用980円、1カ月あたりの料金が450円。
◆iTrustee
http://www.itrustee.ne.jp/
NTTビズリンク運営のオンラインストレージ。3・6・12カ月単位での契約が必須となっており、「スタンダード」契約で容量100MBのプランは、3カ月で750円。サブユーザーを設定できる「プロ」プランも別途設けられている。Android向けの専用アプリも公開中。
◆MacServer
http://www.macserver.jp/
Macのユーザーインターフェイスに特化したオンラインストレージ。Finderからドラッグ&ドロップでファイルをアップロードできる。また、Windowsから利用したり、FTPでファイル転送することも可能。Standardプランを容量10GBで契約する場合、初回料金は1980円、利用料は30日1980円。
●ファイル転送、バックアップ限定などの特定用途向けサービスにも注目!
最後に、オンラインストレージ類似サービスをご紹介しよう。大容量ファイルの送受信やデータバックアップなどの特定用途向けに特化しており、その仕様も微妙に異なる。自分の用途にあったサービスを見つけよう。
◆宅ふぁいる便
http://www.filesend.to/
メール添付では送りづらい大容量ファイルをいったんサーバーにアップロードし、受信者にダウンロード用URLを通知することで実質的なファイル送信を行うというサービス。一般会員は50MBまで、プレミアム会員なら100MBまでのファイルを送信できる。いずれの会員種別でも登録および利用は無料だが、メールマガジンの受信が必須となっている。
◆FileQ
http://fileq.lisonal.com/
会員登録不要で利用できるファイル転送サービス。600MBまでのファイルを最長5日間預かってもらえるので、その間に相手側ユーザーにダウンロードしてもらおう。デスクトップから本サービスを利用できるAdobe AIR版アプリも公開中だ。
◆データ便
http://www.datadeliver.net/
会員登録不要の「ライトプラン」でもファイル送信が可能。容量は100MB、保存期間は3日で、広告が随所で表示される。また、会員登録者向けの「フリープラン」では300MBまで送信可能。有料プランもある。
◆デカメール
http://www.decamail.jp/
有料のファイル転送サービス。月額料金プランに加え、スポット利用向けの料金を設定している。保存容量1GBの「エコノミー」プランは月額2625円、3日間では525円。
◆ノートン オンラインバックアップ
http://www.symantecstore.jp/products/details/2010/nobu.asp
http://jp.norton.com/online-backup/
バックアップ専用のオンラインストレージ25GB分を1年間利用できるサービス。データのアップロード時にはファイル圧縮などを実施。より効率的にバックアップ可能という。1アカウントで最大5台までのPCを登録可能。直販サイト価格は6480円。
◆マカフィー オンラインバックアップ
http://www.mcafee.com/japan/home/pd/online_backup/
保存容量無制限のバックアップ専用オンラインストレージ。料金は1年契約で7980円。ただし、マルチライセンス非対応となっている。なお、30日間無料体験サービスも提供中。
◆BIGLOBE PCバックアップサービス
http://backup.biglobe.ne.jp/
フォルダー単位での自動アップロード、データ暗号化などに対応したオンラインバックアップサービス。保存容量に応じて細かく料金が設定されており、もっとも安価なプランは5GBで月額263円。
◆Eye-Fi View
http://www.eyefi.co.jp/how-it-works/eyefiview
無線LAN機能内蔵SDカード「Eye-Fi」利用者向けのサービス。同カード内の画像を7日間限定でオンライン上に保存してくれる。なお各画像にはURLが割り当てられるが、閲覧制限などは付与されないので注意しよう。保存期限がなくなる有料版サービスも月額480円で提供中。
(2011/2/18)
[森田 秀一]