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「防災の日」を前に考える~ネットでできる災害対策
(2014/8/22 06:00)
自然災害の多い国、日本。地震や津波は言うにおよばず、2014年に入ってからは豪雪、台風、大雨の被害が各地で目立っている。一方、インターネットの発達により、災害情報の伝達は格段に効率化した。被害を減らすために、どんなことができるか。9月1日の防災の日を前に、改めて考えてみよう。
災害情報を素早く入手するために
自然災害発生時の情報源といえば、現在もテレビ、ラジオが主流だ。しかし、インターネットを活用すれば、よりピンポイントに情報を収集したり、同じ地域に住む人々同士で緊急連絡し合うという行為が可能になってきた。これらの情報源を組み合わせ、時には比較検証し、万一の際にすばやく行動できるようにしたい。
気象庁 防災情報
http://www.jma.go.jp/jma/menu/menuflash.html
普段から役立つ天気予報を筆頭に、各種の気象注意報・警報を発表している。台風、土砂災害、竜巻、地震、津波、さらには火山の噴火まで、あらゆる情報がそろう。また、これらのデータは都道府県別ページでもチェックできる。ブックマークしておけば何かと便利だ。
気象庁 高解像度降水ナウキャスト
http://www.jma.go.jp/jp/highresorad/
上記気象庁の防災情報の1つ。気象レーダーの観測データを元に、短時間単位の降水予報を発表している。シンプルな見た目とは裏腹にかなり高機能なツールで、表示範囲を固定したり、道路・河川といったランドマークのオーバーレイ表示を任意に切り替えたりできる。
Yahoo!天気・災害
http://weather.yahoo.co.jp/weather/
台風や大雨の災害に備えたい時、あるいは震度速報などを知りたい時は、一般の天気予報サイトも積極的に活用しよう。「Yahoo!天気・災害」では、台風、地震などのジャンル別に専門ページを開設。大雨・雷警報なども簡単にチェックできる。
tenki.jp
http://www.tenki.jp/
日本気象協会のウェブサイト。トップページの天気予報とは別に、「防災情報」のコーナーを展開し、地震や台風の情報を伝えている。また、「季節特集」のページでは、熱中症の話題も。
ウェザーニュース
http://weathernews.jp/
天気予報に加え、全国各地の一般ユーザーから寄せられた「ウェザーリポート」を集計・掲載。“現況”をより早く知ることができる。その他の情報も「チャンネル」という単位で公開。一例として「台風」「地震」「ゲリラ雷雨」などがある。
NHKニュース 気象災害情報
http://www3.nhk.or.jp/weather/
http://www5.nhk.or.jp/saigai/index_fd.html
天気予報のほか、各種災害情報を発信。「大雨・被害」のページでは、最新のNHKニュースもあわせて掲載されている。また、市区町村単位での避難および避難所情報などもとりまとめている。
国土交通省 川の防災情報
http://www.river.go.jp/
全国の観測所から送られてくるデータを集計・掲載している。例えば、地域を指定すると、その地点の雨量や、河川水位の変動状況などを調べられる。
東京アメッシュ
http://tokyo-ame.jwa.or.jp/
東京下水道局が運用している降雨情報システム。東京近郊限定ながら、雨の状況を5分単位で伝えている。複雑な操作の必要なく、「雨が降っているか」を簡単に把握できるのが魅力。また、観測状況を120分前から現在までアニメーション表示させることも可能。
リアルタイムナウファス
http://nowphas.mlit.go.jp/
正式名称は「全国港湾海洋波浪情報網(NOWPHAS)」。日本の沿岸部約70カ所に計器を設置し、波の高さといった波浪情報を収集・発表している。かなり専門的なデータであるため、基本的には港湾関係者のみ参照すれば十分とは思うが、知っておいて損はないはずだ。
NTTドコモ 緊急速報「エリアメール」
https://www.nttdocomo.co.jp/service/safety/areamail/
緊急地震速報および自治体発表の災害・避難情報を当該地域向けに一斉同報してくれるサービス。ただし、古めの機種の場合は受信できる情報に制限があるので、詳しくは対象機種リストをチェックしよう。なお、これはNTTドコモ版の名称だが、auやソフトバンクでも同様の取り組みが行われている。
Yahoo!防災速報
http://emg.yahoo.co.jp/
ポータルサイトの「Yahoo! JAPAN」がiOS/Android向けに提供している無料アプリ。緊急地震速報や豪雨予報などをプッシュ通知してくれる。なお、PCやフィーチャーフォンからはメール版サービスが利用できる。
Twitter Lifeline
https://twitter.com/TwitterLifeline
東日本大震災の発生以降、地方自治体がTwitterでいち早く災害・避難情報を発信するケースが増加した。こちらのアカウントでは、そういった災害対策関連ツイートの紹介を行っている。また、都道府県別アカウント一覧も提供中。
Twitter ライフラインアカウント検索
https://support.twitter.com/articles/20170074-#
PCブラウザー版であるTwitter.comでは、近隣自治体によるライフライン関連アカウントを郵便番号で検索する機能が用意されている。「♯見つける」のページから「ライフラライン」を選択し、郵便番号を入力するだけでOK。
rescuenow@nifty
http://rescuenow.nifty.com/
災害、地震、台風などの最新情報をコンパクトに表示してくれる無料サービス。あらかじめ地域を指定しておくと、それに合わせた情報がピックアップされる。
災害対策術をネットで学ぼう
災害に関する最新情報は得られた。だが、結局はどう行動すればいいのか? これは根深い問題である。結局のところ、普段から防災を意識し、家庭や職場単位で入念に準備しておくしかない。そのためにも、ネットを「防災の教科書」として活用し、知識を蓄えておこう。
NHK そなえる防災
http://www.nhk.or.jp/sonae/
防災にまつわるコラムやQ&A集を掲載する。各記事は「地震・津波」「台風・大雨」などのジャンル別に別れており、目的の内容を探しやすい。「動画で学ぶ」のコーナーも参照してみよう。
Yahoo!防災速報 防災コラム
http://emg.yahoo.co.jp/sokuho/column/top/
地震や津波などについて解説。4コマ漫画を掲載するなど、親しみやすい内容となっている。「特別警報」「国民保護情報」などについて知りたい時にも便利なページだ。
家族みんなのHonda防災ノート
http://www.honda.co.jp/bosai/
地震、台風、豪雪、竜巻、落雷についての具体的対策をまとめている。ごく初歩の基礎知識をここで学びつつ、非常用品チェックリストなども活用したい。
東京海上日動火災保険 あしたの笑顔のために
http://www.tokiomarine-nichido.co.jp/world/egao/
防災・減災を考えるきっかけ作りにと、損保大手の東京海上日動火災保険が公開する特設サイト。地震、津波、台風などへの備え方を豊富なイラストとともに解説している。各災害が発生するメカニズムについても非常に詳しい。
東京都防災ホームページ
http://www.bousai.metro.tokyo.jp/
首都・東京の防災対策がまとめられている。「防災の知識・情報」のページでは、日ごろから行っておくべき各種防災対策をリストアップ。一方、直近の災害発生レポートなども掲載している。
大阪府 おおさか防災ネット
http://www.osaka-bousai.net/pref/
大阪府による防災情報ウェブサイト。トップページでは、最新の避難勧告・指示の発表のほか、避難所検索などの機能を提供している。このように、地域の防災情報は地元自治体から主に発信される。東京、大阪以外の地域に住んでいる方は、それぞれの県の防災情報ページを活用しよう。
国土交通省 ハザードマップポータルサイト
http://disapotal.gsi.go.jp/
ハザードマップとは、自然災害の予測影響範囲を示した地図のこと。「洪水ハザードマップ」「津波ハザードマップ」など、災害のジャンルごとに策定されるため種類が非常に膨大だが、こちらのサイトからはワンストップで検索できる。
東京都港区 「港区防災アプリ」を配布します
http://www.city.minato.tokyo.jp/bousai/bosai-anzen/bosai/bousaiapplication.html
http://www.city.nagoya.jp/kurashi/category/20-2-5-15-0-0-0-0-0-0.html
東京都港区が区民などを対象に公開した防災情報アプリ。iOS/Androidに対応する。AR(拡張現実)技術を使った「津波浸水深の3Dイメージ」機能などが利用可能。自治体による防災アプリ配信は名古屋市も取り組んでいる。
Google クライシスレスポンス
http://www.google.org/crisisresponse/japan
Googleでは、スマートフォン向けの「Google検索」アプリを通じて、大雨など各種災害の情報を伝えている。こちらのページでは、安否確認サービス「パーソンファインダー」を提供中。平時には体験版に触れることができる。
J-anpi 安否情報まとめて検索
http://anpi.jp/
NTTなどの通信会社、NHKなどの放送局がそれぞれ独自に収集している避難者情報を一括検索できるサイト。現在はGoogleのパーソンファインダーとの連携も完了している。なお、安否情報の登録自体は外部サイトにて行う。
内閣府 防災情報のページ
http://www.bousai.go.jp/
内閣府による防災関連情報サイト。各地の被害情報についてとりまとめ、主にPDF形式の報告書として掲載している。また、関連省庁から発表される災害情報のリンク集としても使える。
気象庁 特別警報について
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/tokubetsu-keiho/
「特別警報」は気象庁が2013年8月から運用するようになった制度。従来の「警報」の基準を上回る、より重大な危険を予測した際に発表される。マスコミで耳にする機会も増えたが、改めてその詳細を確認しておこう。
政府広報オンライン 竜巻から身を守るために「竜巻注意情報」をご活用ください
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/200805/5.html
警戒すべき自然現象として、年々注目度を高めているのが竜巻だ。局所的に発生し、短時間で大きな被害をもたらすことが多い。気象庁では「竜巻注意情報」の発表も行っているので、参考にしよう。
そんぽ早分かりゼミナール これだけは知っておきたい
http://www.sonpo.or.jp/wakaru/seminar/koredake/
日本損害保険協会による特設サイト。損害保険を契約する上で注意したいポイント全10種をまとめている。自然災害についても言及されており、例えば「火災保険は大雨被害を補償してくれる」「地震による火災は火災保険では補償されない」とのこと。気になる方は、証書などで条件を確認してみよう。
横浜市 被災者支援に関する各種制度の概要
http://www.city.yokohama.lg.jp/somu/org/kikikanri/sienseido/
どれだけ入念に災害対策をしても、実際に被害を受けてしまうケースはある。家が壊れたり、土砂が流れ込んできてしまったらどうすればいいのか? そんな場合に備えて、横浜市をはじめ各自治体では支援制度を用意している。こちらのページでは「り災証明書」の話題も。
相模原市 水害時の衛生対策と消毒方法
http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kenko/kansenyobo/018595.html
自然災害の中でも、特に家屋が浸水してしまった場合、下水道からの汚水混入が懸念されるため、衛生面での対処が必要となる。感染症防止のための手洗いなどはもちろん、床や食器類の消毒を徹底しよう。
茨城県つくば市 竜巻に関連する情報
http://www.city.tsukuba.ibaraki.jp/14210/14226/010505.html
2012年5月に大規模な竜巻被害が発生したつくば市。こちらのページでは当時の被害写真とともに、行政がどのように動いたか、住民がどのようなサービスを受けられたかがまとめられている。自然災害未経験の人も参考になるだろう。
全国社会福祉協議会 被災地支援・災害ボランティア情報
http://www.saigaivc.com/
大規模な自然災害が発生した場合、現地にはボランディア受け入れセンターが開設されることが多い。全国社会福祉協議会ではそれらの情報をとりまとめ、こちらのウェブサイトで発表している。ボランティア活動にあたっての心構えなども読んでみよう。
関東大震災 地図と写真のデータベース
http://www.himoji.jp/database/db06/
1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災の様子を、地図や写真で振り返ることができる。なじみ深い東京の地図に、「震度6強」や「震度7」の範囲が示されているのはかなり生々しい。ぜひ一度参照してみてほしい。
国立科学博物館地震資料室
http://www.kahaku.go.jp/research/db/science_engineering/namazu/
1880年ごろ日本に滞在していたお雇い外国人たちによって始まったとされる近世地震学。その歴史的な資料を国立科学博物館がウェブ向けに公開している。関東大震災関連の写真も豊富。