ニュース

トレンドマイクロ、標的型サイバー攻撃発生時の対応方法をゲーム形式で学ぶオンライン教材を無償提供

「標的型サイバー攻撃 ビデオシミュレーションゲーム」のホーム画面

 トレンドマイクロ株式会社は13日、企業の上層部やインシデント対応メンバーを対象に、インシデント発生時の正しい意思決定プロセスと標的型サイバー攻撃に有効な対策についてゲーム形式で学ぶことができるオンライン教材「標的型サイバー攻撃 ビデオシミュレーションゲーム」の無償提供を開始した。

 トレンドマイクロでは、標的型サイバー攻撃の兆候を示す不正な通信が23%の組織で確認され、サイバー犯罪者による初期の侵入から被害に気付くまでは平均156日を要しているといった課題が、同社の調査から明らかになったと説明。企業を狙う標的型サイバー攻撃の被害は後を絶たず、インシデント対応の重要性は高まっているが、インシデント対応プロセスが文書化され、定期的に見直しを実施している民間企業は36.9%にとどまっており、自社が標的型サイバー攻撃の被害に遭った場合の対応に課題を抱えている組織も少なくないとしている。

 無償提供するオンライン教材は、企業において情報セキュリティに従事する意思決定者を対象とし、プレイヤーは架空の企業のCIOとして、5つのステージで次々に発生するセキュリティインシデントを疑似体験する。

 社運を賭けた新規ビジネスの立ち上げに対する経営者からの重圧、社内関連部門との摩擦、企業を狙うサイバー犯罪者の脅威、限られた予算、人員、時間といった、実際の企業が抱える条件の中で、プレイヤーは正しい意思決定をして各局面を打開しなければならない。約20分で、インシデント対応時の正しい意思決定や標的型サイバー攻撃に求められる対策をゲーム形式で学ぶことができる。

 教材は日本語のほか、英語、中国語、フランス語など全14か国語に対応。海外拠点を持つグローバル企業においても活用できる。