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地盤と災害の関係をアプリで学ぶイベント開催、「地盤PR大使」就任記者会見
2016年8月17日 06:00
地震や土砂災害から身を守って安心・安全な暮らしを実現するため、“地盤を知ることの大切さ”を呼び掛ける「地盤PR大使」の就任記者発表会を、地盤ネット総合研究所株式会社が16日、東京ソラマチ「J:COM Wonder studio」(東京都墨田区)にて開催した。
地盤PR大使には、地盤ネットのCMに出演している俳優の神保悟志さんと、女優の葵わかなさんの2人が就任した。この日は2人の任命式が行われ、地盤ネット総合研究所の山本強代表取締役社長が地盤PR大使の任命証を手渡した。
また、地盤PR大使となった2人と一緒に学ぶ親子向けイベントとして、「地盤アプリから学ぶ地盤と災害の関係『あなたの街や家は安全ですか?』」も同時開催。昔と今の地図の比較や、過去に起きた災害などを例にしながら、安心・安全な地盤について、参加した親子へクイズなども行った。
クイズでは、「土地の価格の高いところは地盤も良い?」「『台』や『丘』のつく地名なら安心?」「高台の土地ならどこでも安心?」「建物と同じで地盤も古くなればなる程劣化する?」といった問題(答えはすべて「×」)が出され、親子連れの参加者たちとともに、地盤PR大使の2人も回答。「地盤のことをもっと勉強しないといけないと思いました。」(神保さん)と感想を語っていた。
地盤ネット総合研究所は8月から、iPhone/Android/Windows/Mac上で利用できるウェブアプリ「じぶんの地盤アプリ」を提供しており、今回のイベントは同サービスのPRも兼ねている。同アプリは、現在地の地盤リスクの目安を知ることができるサービスで、スマートフォンに内蔵したGPS機能により、現在地の地盤情報を天気予報のように分かりやすくスコアで表示する。また、過去24時間、7日間、30日間の地震発生位置と震度を地図上に表示できる。
山本社長は同アプリについて、「当社はこれまで、地図上で各地の地盤の状況を調べられる『地盤安心マップ』や、地盤の状況をスコア化して提供する『地盤カルテ』などを提供してきましたが、地盤についてもっと身近に感じてもらえないかということで、自分がいる場所の地盤の状況をスマートフォン上で見られるようにしました。このサービスを使って『Pokémon GO』のようにいろいろな場所を歩き、どのあたりが地盤が良いのか悪いのかを確認し、常に安全な場所に身を置きながら生活をしていただくと、リスクヘッジになると思いますので、ぜひ日ごろからご活用いただきたいと思います」と語った。
さらに、同アプリは住宅購入時にも役に立つと説明。「通常、住宅を買うときは、まず土地を見て、住宅を設計をして、最後に地盤の良し悪しが分かるという流れが多いですが、このアプリを使えば、まず地盤の良い場所を先に選ぶことができます。そして地盤の良い場所の中から立地条件の良い場所を選び、その上に住宅を建てれば、非常に満足度の高い建物を建てることができます」と語った。日本の住宅は地震などの被害についてはすべて自己責任であるため、個人が自分自身で安全確認するのが大原則であり、「アプリを使うことで安全な場所を確認し、そのような場所に1人でも多く移っていただければうれしいです」と締めくくった。