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教員向けコミュニティサイト「Adobe Education Exchange」日本版を提供開始
教育現場でアドビ製品を活用するためのアイデア・素材を共有
2016年10月11日 17:50
アドビシステムズ株式会社(以下、アドビ)は11日、教員向けの無償コミュニティサイト「Adobe Education Exchange(AEE)」を日本で提供開始した。
AAEは2010年にサービスを開始し、現在、世界で31万5000人以上の教員がメンバー登録している。
アドビでは日本でのサービス開始にあたり、教育に関するICT活用モデルを策定中の奈良県教育委員会と、中高生向けのプログラミングキャンプやスクール事業の企画・実施を行っているライフイズテック株式会社と協力。主に大学生や高校生を対象として、創造的な体験授業のためのアイデア、授業素材などを共同開発し、教員に提示することで、コミュニティサイトでの素材提供や教員同士のコミュニケーションを促進していく。
共同開発する教育リソースの例は、1)授業アイデア、授業プロトタイプ(小規模での実施検証)、授業素材、コンテンツ、2)創造的な人材を育む教育のためのオフラインおよびオンライン教員研修プログラム、3)教材作成、学校紹介ビデオ作成などの教員向けAdobe Creative Cloud活用チュートリアル、4)文化祭ポスター制作、学校紹介ウェブサイト制作、文化祭告知スマートフォンサイト、LINEスタンプ制作、部活勧誘ちらし制作などの学生、生徒向けCreative Cloud活用チュートリアル――などを挙げている。
メンバー加入費用は無料で、メンバー資格はすべての教育機関(初等・中等・高等教育機関)の教職員、教員を目指す大学生、その他アドビが承認またはメンバー加入を依頼した学生・社会人。
アドビでは、グローバル化や情報化の進展に伴って働き方は大きく変化する中、子供たちには広い視野を持ち、主体的に考え、行動する力を培うことが求められていると説明。こうした資質を養うためには、子供たちに何を教えるかだけではなく、子供たちがどのように学ぶかという視点が重要であり、学校教育におけるICTを活用した課題解決や学習機会の創出と併せて、「教える」から「ファシリテート(促進)する」という教員の指導方法の転換が不可欠だとしている。
奈良県教育委員会は、約20人のICT活用教育推進リーダー(エバンジェリスト)を中心に指導方法の転換を図りながら、学校教育の変革を推進している。アドビでは、奈良県のICT活用教育推進リーダーとライフイズテックとともに、日本の教育事情に適う授業アイデアや素材を開発し、教員がAEE上で共有するコンテンツ案を提案することで、日本全国の教員を支援し、次世代を生きる子供たちが身に付けるべき資質、能力を育む学校教育の実現を目指すとしている。