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IoTヨーヨー「7-Magic」をCerevoが発売、BluetoothでPCから発光色・輝度を制御可能

ヨーヨー世界チャンピオンBLACK氏と共同開発

 株式会社Cerevoは26日、Bluetooth接続でPCから発光色・輝度を制御できるスマートヨーヨー「7-Magic」を発売した。同社直販サイト「Cerevo official store」で販売され、価格は2万777円(税別)。11月上旬の出荷を予定している。

 7-Magicは、21個の高輝度LED(最大輝度1100ルクス)と制御用のBluetooth機能を搭載。PC用の専用ソフトウェア「7-Magic Bluetooth Cue」で発光色・輝度を設定することが可能で、音楽や映像に合わせてヨーヨーを光らせるパフォーマンスを実現できる。

PC用の専用ソフトウェア「7-Magic Bluetooth Cue」で点灯タイミングと発光色・輝度を制御

 従来から市販されているような光るヨーヨー製品と比較し、200倍以上の明るさのLEDを搭載しているという。本体の大きさは58.25×39.3mm(直径×横幅)、重さは74g。充電・接続用のMicro USBポートを備える。充電時間は1時間40分で、駆動時間は80分(全色最大輝度点灯時は最大8分)。

 3つの発光モードを備えており、「ワイヤレスリアルタイム発光モード」では、PC側から任意のタイミングで本体を発光できる。例えば、音楽や映像に合わせることができないパフォーマーをサポートするといった使い方ができる。

 「ワイヤレスプリセット発光モード」は、PC上で流れる映像・音声に合わせて自動的に発光するもの。LEDの発光色や輝度、タイミングは映像や音声にあわせてあらかじめ設定しておくことが可能なほか、映像・音声のスタートタイミングに合わせてワイヤレスで制御できる。また、プロパフォーマー向けの機能として、演技開始時における映像・音声のスタートタイミングをUSB接続で制御できる「USBプリセット発行モード」も備える。無線環境が不安定な会場でも確実にコントロールできるとしている。

 将来的には回転と連動して光らせたり、PC側の音・映像に自動で変化を加える機能もファームウェアアップデートで提供する予定。また、スマートフォンアプリも後日提供する予定。

“プロのパフォーマー”と“プロの物作り集団”が開発したスマートヨーヨー

 7-Magicは、2回のヨーヨー世界大会優勝経験を持つプロのヨーヨーパフォーマーBLACK氏と共同開発。Cerevo代表取締役の岩佐琢磨氏によると「“プロのパフォーマー vs. プロの物作り集団”という組み合わせで全く新しいヨーヨーを作るとどうなるか」というアプローチで開発した製品だという。

 香港のC3ヨーヨーデザイン社のヨーヨー「イニシエーター」をベースにCerevoのIoT開発モジュール「BlueNinja」を使用し、発行回路・通信回路を搭載した。本体のクオリティは「競技の世界大会にも通用するレベル、強度」だという。

 90秒の曲と専用発光パターンデータ、BLACK氏監修の振り付け映像も付属。BLACK氏は「主に1997~1998年のハイパーヨーヨーブームを経験した世代が当時鍛えた技を忘年会や新年会の余興・かくし芸で披露してもらいたい」と述べた。

7-MagicにはCerevoのIoT開発モジュール「BlueNinja」を搭載
記者発表会の会場ではBLACK氏が7-Magicを用いたパフォーマンスを行った
(左から)ヨーヨーパフォーマーのBLACK氏と、Cerevo代表取締役の岩佐琢磨氏