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ヤフー、ビッグデータ分析で昨年より2カ月早いインフルエンザ流行を予測

 ヤフー株式会社は16日、ヤフー検索のデータをビッグデータ分析した結果として、まもなく「インフルエンザの流行入り宣言」ラインに到達する見込みと発表した。

 インフルエンザの流行入り宣言は、厚生労働省が毎週報告している「インフルエンザ定点当たり報告数」の定点あたりの数が1を越えた時点で宣言されるもの。11月11日に公開された数値は「0.59」だった。

 この数字をヤフー検索データを使ったロジックに基準として当てはめると、次回公開時となる11月18日における数値は「1.05」となり、流行入り宣言の基準である「1」を超えるとの予測値が出たという。

 2015年冬のインフルエンザの流行入り宣言は、1月15日に出されており、もしこの予測値が正しい場合は2カ月も早いことになる。また、過去10年では、新型インフルエンザの流行により8月の時点で定点報告数が1を越えていた2009年を除くと、もっとも早い宣言となる。

 ヤフーでは、予測値にはブレがあるとしながら、直近のデータでも患者数が増えている傾向に変化はないため、例年より早めのインフルエンザ対策を推奨している。

 ヤフーでは、検索・広告・ショッピング・地域情報・ソーシャル上のトレンド情報などのカテゴリーにおける膨大なデータを分析した「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」を定期的に発行しており、インフルエンザ感染状況についても、「厚生労働省の定点患者数予測数値」と、全国のリアルタイムの流行状況を可視化した「インフルエンザ状況マップ」と合わせて毎年報告している。