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初詣ビッグデータが示す、人出が比較的少なそうな時間帯と最寄り駅の混雑傾向
2016年12月29日 06:00
東京の代表的な初詣スポットである明治神宮と浅草寺の混雑傾向を、2016年1月1日~3日の位置情報ビッグデータから分析した結果を株式会社インテージが発表した。
株式会社ドコモ・インサイトマーケティングが提供する「モバイル空間統計」のデータを用いて分析したもの。モバイル空間統計とは、NTTドコモの携帯電話ネットワークの仕組みを利用して人口統計情報を提供するサービスで、基地局エリアごとに所在する携帯電話の台数を集計し、NTTドコモの普及率を加味することでそのエリアの人口を推計する。
インテージによると、明治神宮の周辺1km×1kmのエリアと、浅草寺の周辺500m×1kmのエリアの滞在者(すべてが参拝客とは限らない)を時間帯別に集計したところ、3日間とも8時以降に来訪者数が増え始め、14時にピークを迎えることが分かった。また、1日よりも2日、2日よりも3日と増えていく傾向にあり、これは明治神宮、浅草寺で共通だったという。
初詣の混雑傾向に関するデータ分析結果は、ヤフー株式会社でも公開している。乗換検索・運行情報などを提供するサービス「Yahoo!路線情報」で2015~2016年の年末年始期間に検索されたデータに基づき、初詣の人気スポットの最寄駅における混雑度を割り出した。
成田駅(成田山新勝寺)、明治神宮前駅(明治神宮)、浅草駅(浅草寺)、川崎大師駅(川崎大師)、鎌倉駅(鶴岡八幡宮)、住吉大社駅(住吉大社)、祇園四条駅(八坂神社)、稲荷駅(伏見稲荷大社)、橿原神宮前駅(橿原神宮)、神宮前駅(熱田神宮)、伊勢市駅(伊勢神宮外宮)、太宰府駅(太宰府天満宮)の12駅について日ごとの混雑度をまとめており、スポットによって混雑のピークが1日であったり3日であったりと異なるのが分かる。
また、明治神宮前駅(明治神宮)、浅草駅(浅草寺)、川崎大師駅(川崎大師)、鎌倉駅(鶴岡八幡宮)の4駅については、今年の12月31日の夜から2017年1月1日までの時間帯ごとの混雑を予測したデータも公開している。