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Cerevo、音声認識で自動変形・点灯するデスクライトと地面の感触を伝えるVRシューズを発表
2017年1月5日 15:07
株式会社Cerevoは、音声認識と変形機構を搭載したデスクライト「Lumigent」とVR専用の触感グローブ/シューズ「Taclim」を発表した。1月5~8日に米国ラスベガスで開催されるIT・家電関連の展示会「CES 2017」において、開発中の両製品を展示する。発売は2017年秋ごろを予定。
話し掛けると、デスクライトが変形・点灯
Lumigentは4自由度の可動軸を備え、合計4つのモーターを使い、アームを変形させることでライトの位置をコントロール。使用しないときは折りたたまれた省スペース状態で待機しており、「Hi Lumi, turn on」と呼び掛けると、あらかじめ指定した位置に自動でアームを移動して点灯する。また、調整した照明の角度、明るさをプリセット登録でき、プリセット名を呼び掛けるか、設定したボタンを押すことで自動的にセッティングできる。iOS/Androidアプリからの操作にも対応する。
本体には、静止画と動画(タイムラプス含む)を撮影できる8メガピクセルのオートフォーカス対応カメラを搭載。両手を使って被写体を保持したり、手やペンで指差ししている状態の写真を1人で撮影するといった使い方ができる。
microSDカードスロットを備えるほか、IEEE 802.11ac/n/a/g/bの無線LANに対応。机の上の書類を撮影してmicroSDカードに保存したり、無線LAN経由でスマートフォンを介してクラウドへ転送するといった使い方も可能。有線LAN接続は別売アダプターで対応する。
このほか、Micro USB端子を備えており、PCとUSBケーブルで接続することでウェブカメラとして使用可能。ビデオチャットを始めるときにLumigentへ話し掛けるだけで、ビデオチャットに最適な場所へカメラが移動するように自動で変形する。
本体の大きさは、変形前が200×130×490mm(幅×奥行×高さ)、変形後が620×130×375mm。光源はLED(6200K・Ra90)で、ACアダプターで駆動する。想定売価は4~7万円。
砂漠や草原などを踏みしめた感触を振動で伝えるVRシューズ
Taclimは、振動機能と9軸センサーを備えたVR専用のグローブとシューズ。日本電産セイミツ株式会社と協業し、Taclim用にカスタマイズしたタクタイル(触感)デバイスを8個(グローブ部に左右各1個、シューズ部に左右各3個)搭載。振動の種類を変更することができ、砂漠、草原、水辺など地面を踏みしめたときの感触や、キャラクターが装着する靴の種類による感触の違いを再現する。
Taclim向け開発環境はUnityプラグインとして提供し、Taclimを入出力デバイスとして使うコンテンツを開発することができる。基本的な触感データはサンプルとして公開されるほか、WAV形式のファイルを取り込むことで独自の触感データを作成できるとしている。
本体の大きさは、シューズ部が290×100×140mm、グローブ部が50×50×147mm。Micro USB充電対応で約2時間駆動する。想定売価は10~15万円。BLE対応の「Bluetooth Edition」のほか、大規模なイベントなど電波が混雑した環境でも安定した通信が行える920MHz帯対応の「Sub-giga Edition」をラインアップする。