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AvastとAVG双方の技術を結集した「AVG AntiVirus FREE」提供開始

 Avast Softwareは10日、2016年10月に買収を完了したAVG TechnologiesのWindows用セキュリティソフトの2017年版となる「AVG AntiVirus FREE」の提供を開始した。

 AVG AntiVirus FREEでは、セキュリティ機能は自動的にアップデートされ、ウイルスやスパイウェア、ランサムウェア、ルートキット、トロイの木馬といったマルウェアからPCを保護する。また、クラウドベースのスマートファイルスキャナー「CyberCapture」により、ゼロデイ脆弱性を突くマルウェアからPCをリアルタイムに保護できるという。

 最新版では、従来は有償版のみで提供されていた更新の優先度を上げる「Pushed Priority Update」が利用できるほか、PC上で2つのセキュリティ製品の実行を許可することで、セキュリティ機能のパーソナライズを可能にする「パッシブモード」、安全でないリンクやダウンロード、メール添付ファイルをブロックする「ウェブ&メールシールド」の機能も備える。

 1年版ライセンスが3980円(税込)となる有償版の「AVG Internet Security」では、個人のファイルや写真、パスワードをサイバー犯罪者のアクセスからブロックする「ハッカー攻撃シールド」、プライベートな写真やファイルを保存したフォルダーを暗号化できる「個人データシールド」、セキュアなDNSサーバーを使用してウェブサイトのIPアドレスを検証し、スパムやフィッシングメール、偽サイトをブロックし、パスワードやクレジットカード情報が盗まれるのを防ぐ「支払シールド」の各機能を利用できる。有償版は30日間無償で試用可能。

 Avast Softwareでは今回の新製品について、「AvastとAVG双方の技術を結集することで実現された製品」としており、Avastの最高経営責任者であるヴィンス・ステックラー氏は、「AvastとAVGの脅威検出・分析機能を組み合わせることで、サイバー犯罪に関する高度な洞察を得ることができる」と述べている。

 このほか、「AVG TuneUp」の最新版も発表している。PCのパフォーマンススキャン機能により、データの散乱状況を解消し、PCのスムーズな実行状態を維持するほか、PCにインストールされたソフトウェアのアップデートを自動的に確認してインストールを行う機能を備える。価格は2980円(税込)。