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Google、Twitterのモバイルアプリ開発者プラットフォーム「Fabric」の一部を買収

 Googleは、Twitterのモバイルアプリ開発者プラットフォーム「Fabric」を構成するモジュールのいくつかを買収すると発表した。TwitterのFabricチームは、Googleのデベロッパープロダクトグループに参加し、Firebaseチームと協力する。

 Fabricは、2014年10月に発表されたモバイルアプリ開発者プラットフォームで、「Crashlytics」「Answers」「Twitter」「Disits」「MoPub」などのモジュールで構成。58万人以上の開発者に利用されており、Fabricで開発されたアプリは250億のモバイルデバイスに導入されている。

 Crashlyticsは、アプリのクラッシュ時に、その原因や影響を受けたユーザー情報を把握できる機能を提供する。また、アプリのリリースプロセス自動化ツールである「Fastlane」とも連携して動作する。

 Answersは、アプリへのアクセスをリアルタイムに解析したり、イベントをトラッキングする機能を提供する。Digitは、SMSによる認証サービス機能を提供する。

 Googleでは買収により、Crashlytics、Fastlane、Answers、Digitsの各ツールを入手し、Firebaseに統合する。しかし、買収後もこれらのツールを引き続き開発者に提供する。開発者側では手続きを行う必要はないという。

 Twitterのジャック・ドーシーCEOはブログで「長期的な成長のために重要な製品と事業に集中する」としており、Twitterの開発者向けツールのうち、「Twitter Kit」や「TweetDeck」、Twitter広告APIである「Ads API」のほか、アプリへのモバイル広告SDKである「MoPub」、データ検索プラットフォームである「Gnip」は保持し続ける。なお、買収に伴う移行期間中は、DigitsはTwitterにより管理されるとのこと。