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視覚のほんやくコンニャクが日本語に対応、「Google翻訳」アプリのリアルタイムカメラ翻訳

例えばカレンダーにかざすと、月名や曜日が日本語に差し替わる。ただし、誤認識している箇所もある

 Googleは24日、Android/iOS版の「Google翻訳」アプリをアップデートした。外国語の文字にスマートフォンのカメラをかざすとリアルタイムに翻訳して表示する「リアルタイムカメラ翻訳」機能について、英語・日本語間の翻訳にも新たに対応した。

 リアルタイムカメラ翻訳は、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語の各言語間での翻訳機能として2015年1月より提供が開始された機能。アプリを起動後にカメラアイコンをタップし、翻訳したい文章にカメラを向けると、その文章が翻訳された文章に差し替わってリアルタイムに表示される。ただし、日本語のオフライン翻訳ファイルを事前にダウンロードしておく必要がある。

 カメラアイコンをタップして表示される画面には、「ここにテキストを合わせます」と表示されるが、それ以外の場所に文章を合わせても瞬時に翻訳が表示される。前後の文脈などは考慮されないため、長文の翻訳には向いておらず、主に看板やメニューなど屋外で目にする短い文章の翻訳に適している。

 また、画面上部の両方向の矢印をタップすると、日本語を英語に翻訳することも可能。カメラアイコンをタップする前に、翻訳言語の設定を変更しておけば、ほかの言語での翻訳も行える。

 Googleでは、ニューラルネットに基づく機械翻訳(Neural Machine Translation)を、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、中国語、日本語、韓国語、トルコ語の8言語と英語との間で、2016年11月より提供を開始していた。