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サイバー模擬戦を近未来アニメ風に可視化、「NIRVANA改」の「SECCON 2016」向け新機能が明らかに

 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は、1月28日・29日に開催される「SECCON 2016決勝大会」に、「NIRVANA改」に新機能を追加した「SECCONカスタム Mk-III」を提供する。

 SECCONは、コンピューターセキュリティ技術を競う日本最大規模のサイバー模擬攻防戦「CTF(Capture The Flag)」の大会で、特定非営利活動法人日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)が主催するもの。

 NIRVANA改 SECCONカスタム Mk-IIIは、このCTFの攻防戦をリアルタイムに視覚化する。従来のPlaneモードとTowerモードに加え、RankingモードとQuestionモードの機能が新たに追加された。

 Planeモードでは、オレンジ色の六角柱で攻防戦に参加するチームを表し、周囲の青色の六角柱で問題サーバーの攻略状況を表すことで、各チームと問題サーバーとの通信がリアルタイムに視覚化する。

 Towerモードでは、問題サーバーを中央に集積。オレンジ色の六角柱の高さで各チームのポイント数を表す。各チームから問題サーバーへの攻撃をオレンジ色のエネルギー砲で、各チームの問題サーバーの占有状況を黄色い旗で表す。

 新機能であるRankingモードでは、チームの順位をピラミッド形状で表す。各チームの問題攻略状況が、正答問題(黄)、トータルポイント(白)、攻撃ポイント(赤)、防御ポイント(橙)の小六角形の色で確認できる。

 Questionモードでは、問題サーバーごとの攻略状況が俯瞰できる。黄色い範囲が広い方が多くのチームに解かれている問題。画面では、右上の問題サーバー「参」へ連続攻撃が加えられている。

 SECCON 2016決勝大会は、東京電機大学東京千住キャンパス(東京都足立区)で開催される。一般の人も来場・観戦でき、現在、公式サイトで来場登録を受け付けている(イベントの詳細は、2017年1月20日付記事『「SECCON 2016」1月27~29日開催、セキュリティコンテスト決勝大会』参照)。