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東京駅から1時間以内に行けるエリアの面積は日本の0.47%、47都道府県の主要駅中でトップだが……
2時間以内だと京都駅が2.87%、名古屋駅が2.86%で、東京駅の2.79%を上回る
2017年2月22日 19:16
ヤフー株式会社(Yahoo! JAPAN)は22日、「Yahoo!地図」のルート探索機能のデータに基づいて47都道府県の交通利便度を可視化した「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」を発表した。各都道府県の主要な鉄道駅(沖縄県のみ那覇空港)を平日の午前7時に出発し、「徒歩」「車」「電車」「新幹線」「バス」「フェリー」「飛行機」を使って一定時間内に到達できるエリアを、全国約19万件の町丁目単位で判定。その面積を算出し、ランキング化したもの。
1時間以内に到達できるエリアでは、東京都(東京駅)が全国の面積の0.47%に到達可能ということでトップ。「東京都の公共交通機関の充実っぷりがうかがえる」としている。以下、2位が愛知県(名古屋駅)で0.39%、3位が埼玉県(浦和駅)で0.38%、4位が大阪府(大阪駅)で0.37%、5位が京都府(京都駅)で0.35%、6位が神奈川県(横浜駅)で0.33%の順。
予想通り、公共交通機関や高速道路などのインフラが充実している大都市圏が多いが、岡山県(岡山駅)が千葉県(千葉駅)と同率の0.25%で8位、福島県(福島駅)が福岡県(博多駅)と同率の0.22%で9位に入っている点にYahoo! JAPANは注目している。岡山県と福島県は、新幹線駅を起点として、短時間で大きく到達可能エリアを広げているのだという。
一方、2時間以内に拡大すると、トップは京都府(京都駅)の2.87%、次いで愛知県(名古屋駅)の2.86%で、3位の東京都(東京駅)の2.79%を上回った。この結果から、Yahoo! JAPANでは京都府と愛知県について、「それぞれ域内で交通網が充実している上に、2時間以内で異なる大都市圏、京都は名古屋駅を中心とした東海エリア、愛知は京都駅、新大阪駅を基点とした関西圏エリアを広くカバーできるというメリットが数値として表れたとみられる」と分析している。
また、1時間以内の結果と比較して、「より明確に新幹線の幹線から近いか遠いかがくっきりと移動可能範囲に影響を与えているということが分かる結果となった」と指摘している。
同レポートでは、1時間以内~12時間以内の算出結果を一覧表として掲載しており、時間帯でランキングをソート可能だ。例えば、陸地でつながっているエリアが少ない沖縄県(那覇空港)は、1時間以内~4時間以内で到達可能なエリアでは47位と最下位だが、那覇空港は多くの都市と航空路線で結ばれているため、時間帯を拡大していくに従って順位を上げ、11時間以内では24位、12時間以内では26位にまで上昇する。
このほか、47都道府県の各出発駅からの到達所要時間によって日本を色分けしたマップも、47都道府県分を公開している。
なお、いくつかの県について、データを算出する出発駅の再検討を行っているという。
【お詫びと訂正 21:15】
記事初出時、岡山県・千葉県の1時間以内の到達可能エリアの面積に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
誤:2.25%
正:0.25%