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Windows Vista、国内にまだ14万台以上=トレンドマイクロの個人ユーザーで確認されたものだけでも

Windows Vista

 MicrosoftのOS「Windows Vista」のサポートが4月11日で終了するのを前に、セキュリティベンダーのトレンドマイクロ株式会社が同OSのユーザーに向けて、早急な移行を呼び掛けている。トレンドマイクロの個人向けセキュリティ製品のユーザーにおいて、Windows Vistaを利用しているPCは全体の2.77%。比率としては他のバージョンのOSに比べて小さいが、それでもまだ国内に14万台以上が残っている状況だという。

 サポート終了後は、同OSに新たに脆弱性が見つかってもセキュリティ更新プログラム(修正パッチ)は提供されなくなる。しかし、今後も脆弱性は見つかるとトレンドマイクロではみており、Windows VistaのPCを使い続けることはできるが、常にセキュリティリスクを抱えた状態になると指摘。最新バージョンのOSへのアップグレードや、PCの買い替えを勧めている。

 トレンドマイクロの調査は、同社の個人向けセキュリティ製品のユーザーのうち、システム情報をトレンドマイクロに送信することに同意している日本国内のユーザーを対象に集計したもの。これによると、Windows Vistaを利用しているPCは今年1月時点で16万2582台。2月には14万1385台に減ったものの、直近の3月の調査(4月4日現在)でも14万1067台あった。

 さらに、Microsoftが10月10日でサポートを終了する統合オフィスソフト「Office 2007」についても、トレンドマイクロではユーザーに対して早急な移行を呼び掛けている。同様に行った3月時点の調査で、Office 2007を利用しているPCは全体の9.96%。台数にして50万7603台が確認されているという。

トレンドマイクロの個人向けセキュリティ製品ユーザーにおける「Windows Vista」の利用状況
トレンドマイクロの個人向けセキュリティ製品ユーザーにおける「Office 2007」の利用状況