ニュース

無料で使えるクラウド型グラフィックデザイン作成サービス「Canva」の日本語版が登場

オシャレなプレゼンスライドやSNSヘッダー画像、名刺など、ブラウザー上で簡単作成

 クラウド型グラフィックデザイン作成サービス「Canva」の日本語版が登場した。プレゼンテーション用のスライド、SNS用のヘッダー画像、名刺、ポストカード、ポスター、賞状、商品ラベル、本などのデザインをウェブブラウザーまたはiOSアプリ上から簡単に行える。株式会社KDDIウェブコミュニケーションズが24日、豪Canvaとの独占業務提携契約により日本語版サービスを開始したことを発表した(記者発表会の内容は5月24日付関連記事「無料のグラフィックデザインツール『Canva』で、ユーザー自身がかっこいいデザインを作れるような世界へ」参照)。

 8000種類以上のテンプレート、アイコンや写真など5万点以上の画像素材を用意。それらを使用することで、凝ったデザインのスライドなども簡単に作成できる。作成したスライドは商用利用も可能で、ウェブサイト用に変換して公開したり、TwitterやFacebookなどのSNSで共有できる。

 今回、日本語版サービス開始にあたり、日本語フォントおよび日本独自のレイアウトを追加したという。

現時点で28種類の日本語フォントセットを用意
2017年度中には、日本用レイアウトを1万種類に増やす予定

 基本無料で利用できるが、無料ユーザーがアップロードできる容量は1GBまで。有償の「Canva for Work」(単月12.95米ドル、年契約で月あたり9.95米ドル。日本円の決済は近々対応する予定)にアップグレードすることで、30万点以上の素材が利用できるようになるほか、無制限のデータ保存が可能。一度作成したデザインを他の形式に合わせて自動でリサイズする「マジックリサイズ」機能や、データ共有機能(有償版は50人、無償版は10人まで)、フォルダ管理機能(有償版は無制限、無償版は2つまで)などを備える。

有償版には、デザイン形式に合わせて寸法を自動で合わせてくれる「マジックリサイズ」機能を搭載

 以下、主要機能や操作画面を画面キャプチャーで紹介する。

「CANVA」へのユーザー登録は、メールアドレス、FacebookやGoogleのアカウントが利用できる
ログイン後はチュートリアルが表示される
チュートリアル画面。素材を検索したり、カスタマイズするなど基本的な使い方を学ぶ
「ソーシャルメディア」「プレゼンテーション」「ポスター」など用途に合わせたレイアウトをラインアップ
プレゼンテーション用のレイアウトなどは1テーマごとに複数のページがセットになる
Twitterのヘッダー用画像に使えるレイアウトも
なお、画面上部に表示されるバーの色は「ブランド」ページに設置されたカラーパレットから変更できる
素材選択画面
各素材はキーワードで検索でき、ドラッグ&ドロップでスライド上に貼り付ける。素材の色や形、文字・数値なども変更可能
見出し用のテキストも豊富にラインアップ
試しにTwitter用のヘッダー画像を作成してみる
テンプレートから画像と文字を入れ替えて、フィルターをかけてみた
有料の素材もある(作成段階では「Canva」の透かし文字がオーバーレイされる)
作成したデータはサイドバーの「すべてのデザイン」から確認
TwitterやFacebook用のシェアボタンも備える
他のユーザーを招待してデータを共有したり、共同編集が可能
ウェブサイト用として公開するURLも生成可能。「Canva」に登録していないユーザーでもスライドを閲覧できる
データを共有されたユーザーは「共有されたデザイン」からアクセス可能
コメントや「いいね」を受け取ると通知が届く
現在は英語のみだが、スライド作成に役立つチュートリアル集なども用意されている
他のユーザーが作成・公開したテンプレートが「デザインインスピレーション」のページで閲覧可能。現時点ではダウンロードはできないが、自身のデザインのインスピレーションを得るのに参考になるだろう