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「2017.6支払依頼書」の添付ZIPファイルに注意、ウイルス付きメールが拡散中、警視庁が警戒を呼び掛け

 「2017.6支払依頼書」という件名のウイルス付きメールが拡散中だとして、警視庁サイバー犯罪対策課が27日、警戒を呼び掛けるツイートを発した。添付されているファイルはPDFやWordの文書を装ったウイルスだという。

 具体的なメールの文面や添付ファイル名などは、一般財団法人日本サイバー犯罪対策センター(Japan Cybercrime Control Center:JC3)のウェブサイトで取りまとめている。これによると、今回のウイルス付きメールの送信日は6月27日。本文は「お疲れ様です。請求書金額を入力した支払依頼書を添付いたしました。ご確認後、印刷し原本のご郵送をお願い致します。宜しくお願いたします。」というもので、「2017.6支払依頼書.zip」というファイルが添付されている。




 このほかにも、6月27日に送信された「請求書ほか」という件名のウイルス付きメールについて、警視庁およびJC3では注意を呼び掛けている。こちらの添付ファイルは「2017-xxxxxxxx-xxx.zip」という名前だ(xはいずれも、ランダムな数字)。

 感染したPCからインターネットバンキングの情報などを盗み取る「Gozi」(別名「Ursnif」「Snifula」「Papras」など)などのマルウェアの感染をもくろむウイルス付き日本語メールが大量に送信されている昨今の状況を受け、JC3では、こうしたウイルス付きメールの早期把握・情報提供を行うとともに、これらのウイルス付きメールにより拡散されているマルウェアに感染しているかどうかをチェックできるサイトを試験的に公開している。

 また、JC3のウェブサイト内に「ウイルス付メール INDEX」のページも公開している。これら連日のように確認されるウイルス付きメールの送信日、件名、添付ファイルを一覧化している。