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NTT Com、IPoE IPv6インターネット接続を無料提供、OCNの対象プラン向け

 NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は、OCNの対象プランにおいて、IPv4 over IPv6技術により、IPv4での通信も可能なIPoE IPv6方式によるインターネット接続の無料提供を11日に開始した。利用にあたり、申し込みや追加の工事は不要。

 対象プランは「OCN光」「OCN for ドコモ光」「OCN 光 with フレッツ」「OCN光「フレッツ」」で、 同社広報によれば、IPoE IPv6の方式はOCNバーチャルコネクトと同等のもので、IPv4 over IPv6のカプセリングにはMAP-E方式を採用しているという。

 ユーザーは、ルーターなどの対応機器を自身で用意し、光回線に接続するだけで利用できるとしている。なお、月額500円(税別)で提供中の「OCN v6アルファ」オプションを契約すれば、IPv4 over IPv6対応機器をレンタルで利用できる。同オプションには、セキュリティ機能や遠隔・訪問サポートも付属する。

 また、「ひかり電話」契約者向けに提供される「ホームゲートウェイ」でもIPv4 over IPv6でのIPoE接続機能を提供予定とのこと。対象ユーザーには、利用可能となった旨、メールで連絡するという。

 IPoEは、従来型のPPPoEに代わる接続方式で、PPPoEに比べ、混雑しにくいIPoE方式の設備を経由してインターネットに接続することで遅延を回避し、より高速で安定した通信が期待できる。

 NTT Comでは、近年の動画視聴ニーズの爆発的増加、VR(仮想現実)映像やゲームソフトの配信などの大容量コンテンツの増加に伴い、一般家庭におけるインターネット通信量が増え続けている上、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大によるオンライン授業やテレワークの浸透などによって、今後も通信量が増加するとし、IPoE接続の標準提供によて、ネットワークの混雑を緩和し、通信品質の向上を図るとしている。