ニュース
OCN、法人向けにも「OCN光 IPoEサービス」、帯域が従来比2~6倍の設計、固定IPでも利用可能
2018年6月29日 12:06
NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は、企業向けとなるIPv6 IPoE方式のインターネット接続サービス「OCN光 IPoEサービス」を6月27日より提供する。IPv4 over IPv6技術により、IPv4での通信も可能。
OCN光 IPoEサービスでは、従来より提供しているPPPoE方式のインターネット接続と比べ設備を大容量化した上で、個人向けサービスのトラフィックを論理的に分離することで高速な通信を実現している。
さらに、従来サービス比2倍の帯域設計となる「標準プラン」と、同6倍の「ワイドプラン」のサービスが用意されている。ワイドプランでは、Windows Updateの通信を分離している点も特徴となる。
グローバルIPv4アドレスは動的と固定を選べ、固定では1/8/16のいずれかを選択可能。グローバルIPv4アドレスを共有する個人向けサービスとは異なり、固定IPではグローバルIPv4アドレスを占有できるが、動的IPでは個人向けサービスと同様、ほかのユーザーとグローバルIPv4アドレスを共有する仕様となる。
それぞれ、光回線+フレッツ別契約型の「OCN光「フレッツ」 IPoE」と、光回線一括提供型の「OCN 光 IPoE」のプランがあり、各月額料金(税別)は以下の通り。
標準プラン | ワイドプラン | |
動的IP | 4000円 | 7000円 |
1固定IP | 1万1000円 | 1万4000円 |
8固定IP | 2万円 | 2万3000円 |
16固定IP | 3万6000円 | 3万9000円 |
標準プラン | ワイドプラン | ||
動的IP | ファミリー | 8900円 | 1万1900円 |
マンション | 6650円 | 9650円 | |
1固定IP | ファミリー | 1万5900円 | 1万8900円 |
マンション | 13650円 | 1万6650円 | |
8固定IP | ファミリー | 2万4900円 | 2万7900円 |
マンション | 2万2650円 | 2万5650円 | |
16固定IP | ファミリー | 4万900円 | 4万3900円 |
マンション | 3万8650円 | 4万1650円 |
このほか、回線に接続するだけで必要な設定が自動的に行われるIPoE対応ルーターを月額500円(センドバック保守時)でレンタル提供する。
NTT Comが推奨するセキュリティポリシーがあらかじめ設定されたクラウド型セキュリティ機能をパッケージ化したサービス「OCN光 IPoE vUTMセット」は7月中旬より提供する。
ポータルサイトでは、ポリシーの変更や、不正の検知ログの確認が行える。接続サービスとしては標準プランと動的IPを組み合わせた提供となり、料金プランは以下の通り。
OCN光「フレッツ」 IPoE vUTM スタンダード(フレッツ別契約型) | 1万5000円 | |
OCN光 IPoE vUTM スタンダード(光回線一括提供型) | ファミリー | 1万9900円 |
マンション | 1万7650円 |
NTT Comは、2016年9月より、NTT東西のFTTH回線「フレッツ 光ネクスト」の加入者が利用できるネイティブ(IPoE)方式のIPv6接続サービスをローミング提供するVNE(Virtual Netrwork Enabler)事業者となっている。
IPoE方式によるIPv6/IPv4インターネット接続サービスとしては、日本ネットワークイネイブラー株式会社(JPNE)の提供するMAP-E方式の「v6プラス」や、、IIJグループのインターネットマルチフィード株式会社(MFEED)が提供するDS-Lite方式の「transix」、ソフトバンクグループのBBIX株式会社が提供する4rd/SAM方式の「IPv6高速ハイブリッド」などがある。