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キングソフト、ネットブックに最適化した無料セキュリティソフト


「Kingsoft Internet Security U SP1 quick」のダウンロードページ

 キングソフトは15日、セキュリティソフト「Kingsoft Internet Security U Service Pack 1 quick」(以下SP1 quick)ダウンロード版の提供を開始した。従来の同社製品から一部機能を取り除くことで軽量化を図り、主にネットブックでの利用を見込むという。

 価格はライセンス有効期限が1年間で980円、無期限で1980円。利用時に広告が表示される無料版も用意しており、同社サイトからダウンロードできる。対応OSはWindows Vista/XP/2000。パッケージ版は今秋に提供する予定で、価格は未定。

一部機能を外して軽量化を図る

SP1 quickとSP1の性能比較

 SP1 quickは、同社の従来製品「Kingsoft Internet Security U Service Pack 1」から「セキュリティケア」機能を外し、ウイルス対策機能とパーソナルファイアウォール機能のみで構成されている。

 ウイルス定義ファイルの更新頻度は、従来製品が「1日数回」(同社)だったが、SP1 quickは1日1回。定義ファイルを収録するデータベースは、過去の情報を整理することで、起動時間とスキャン時間を短縮したほか、CPUとメモリの占有率も軽減したという。

 「約100万件の情報を収録していた従来のデータベースに対して、感染実績の有無などを判断基準として、実質的に意味がある10万件までに整理した。」(キングソフト代表取締役の沈海寅氏)

 軽量化の面では、スキャン時間が従来製品より56%短縮されたほか、CPU使用率を33%削減、メモリ使用量を67%削減したという。インストール後のディスク容量に関しても、従来の228MBから75MBへと大幅に削減したとしている。

 なお、軽量化を図るために外された「セキュリティケア」機能は、PCに存在する脆弱性の修正方法をアドバイスしたり、危険なWebサイトへのアクセスを遮断する「ウェブディフェンダー」機能が含まれている。

 昨今のセキュリティに関する脅威は、Webサイトを介して不正プログラムに感染する事例が増えているが、この点について沈氏は「数カ月以内にウェブディフェンダーを機能強化した上で、SP1 quick向けの追加機能として提供する」とコメントした。

SP1 quickと他社ソフトの性能比較 SP1 quickと他社ソフトの性能比較(スキャン所要時間)

SP1 quickと他社ソフトの性能比較(CPU使用率) SP1 quickと他社ソフトの性能比較(メモリ使用量)

沈氏「ネットブックのスペックに最適化した日本初のセキュリティソフト」

ネットブックでの利用を見込むとアピールするキングソフト代表取締役の沈海寅氏

 電子情報技術産業協会(JEITA)の調査によれば、5月における国内のPC出荷数約54万9000台のうち、ネットブックの割合は19%。国内に出荷されるPCの5台に1台はネットブックという状況で、サブPC需要として急激に売り上げを伸ばしているという。

 ネットブックが販売数を伸ばす一方で、沈氏は「通常のPCに比べてスペックが低いネットブック向けのセキュリティソフトは存在しなかった。重いセキュリティソフトを我慢しながら使用したり、セキュリティソフトを入れないユーザーも多い」と指摘する。

 SP1 quickに関しては「ネットブックのスペックを考慮して最適化した日本初のセキュリティソフト。低スペックな中古パソコンにも最適な製品」として優位性をアピールした上で、当面は月間6万件のダウンロード数を目指すと意気込んだ。


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(増田 覚)

2009/7/15 15:13

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