米AT&T、iPhoneのVoIPアプリを3G回線に解放
米AT&Tは6日、iPhone上のVoIPアプリケーションを3G回線でも利用できるように開放したと発表した。
これまで、iPhone上のVoIPアプリケーションはWi-Fi接続でしか利用できなかった。ところがAT&Tの他の端末では、Wi-Fiだけでなく、2Gや3G回線でもVoIPアプリケーションを利用できる状態が続いていた。
AT&Tでは、今回の決定を米Appleと米連邦通信委員会(FCC)に通知したと言明している。
Appleは、米GoogleのVoIPアプリケーションの1つである「Google Voice」をiPhoneアプリとして承認しないことで、Google、FCCの3者の間で問題となっており、今回のAT&Tの決定はそのことに関係している可能性もある。
この決定を受けて、大きな影響を受けると考えられるSkypeもコメントを発表した。
Skypeは今回の決定を好意的に受け入れたものの、同社CEOのJosh Silverman氏は「しかしながら、一企業のどんな前向きな行動も、オープン性を保護し、消費者を益する政府の施策に代わるものではない」と指摘。VoIPアプリケーションの開放に向け、政府が積極的に関与するよう促している。
Skypeによると、iPhoneアプリは6カ月前に公開してから、販売されたiPhoneおよびiPod touchの全端末の10%にインストールされたという。
関連情報
(青木 大我 taiga@scientist.com)
2009/10/7 11:21
-ページの先頭へ-