「Wi-Fi Direct」仕様が完成間近、デバイス間ピア接続を実現


 Wi-Fi Allianceは14日、デバイス同士をP2Pで接続するための新しい仕様「Wi-Fi Direct」が完成間近であることを明らかにし、2010年にも製品認定を開始する計画だと発表した。

 発表によると、この仕様はこれまでコードネーム「Wi-Fi peer-to-peer」と呼ばれていたものだ。携帯電話やカメラ、プリンター、ノートPC、キーボード、ヘッドフォンなどで、1対1接続またはグループ間同時接続を可能にする。すでにWi-Fi認定を受けているレガシーデバイス間の接続も可能だという。

 接続に際しては、セキュリティ面でWPA2に対応するとともに、周辺にあるデバイスを発見したり、アナウンスできるようにする。接続距離は通常のWi-Fiと変わらない。また、大企業向けのエンタープライズアプリケーション管理機能も提供される。

 Wi-Fi AllianceエグゼクティブディレクターのEdgar Figueroa氏は「世界中のWi-Fiユーザーは、Wi-Fiアクセスポイントがない場合でも、デバイス間でコンテンツを転送し、アプリケーションを共有するための、高速で簡単な方法を単一のテクノロジーソリューションとして得られることになる」とコメントしている。

 Wi-Fi Allianceは、仕様が完成した暁には仕様書を公開し、Wi-Fi Direct製品認定を2010年中ごろには開始する計画だ。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/10/15 14:38