一言フレーズの入力で簡単決済、米Amazonが新決済サービス


 米Amazon子会社のAmazon Paymentsは29日、新しい決済サービス「Amazon PayPhrase」を、Amazon.comや他の提携サイトで公開した。

 Amazon PayPhraseを採用しているオンラインショップには、Amazon PayPhraseの小さな入力フォームが用意してある。商品が欲しい場合、あらかじめ決めておいた一言フレーズを入力し、代金総額と発送方法を確認した後、4桁の暗証番号を入力する。これだけで決済が完了する。従来のようにショッピングカートに商品を入れ、クレジットカード番号や住所を入力するという煩雑な手間から解放されると説明している。

 Amazon PayPhraseを設定する際には、あらかじめ住所、クレジットカード番号、4桁の暗証番号を登録しておく。これらのデータは、Amazon.comアカウントに既に登録されている情報を流用できるため、実質的には自分の好みの一言フレーズを選ぶだけでいい。

 一言フレーズは、2単語以上で、全体で4文字以上100文字以下、数字や特殊文字は使用できないという制限があるが、自分にとってなじみのあるフレーズを選択できるメリットがある。なお、自分が選んだフレーズがすでに利用されているために使用できない場合もある。

 また、Amazon PayPhraseでは、親が子供のために予算を設け、子供用のAmazon PayPhraseを利用できるサービスも用意している。

 現在、Amazon PayPhraseを利用できるのは、Amazon.comのほか、Patagonia、Buy.comなど6社。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/10/30 11:47